古河電はマド開け急騰、今3月期最終利益大幅増額でPERは8倍台に
古河電気工業<5801>がマドを開け急騰。きょうで3日続伸となるが、上げ足を一気に強め10.4%高の2630円まで水準を切り上げた。8日取引終了後23年3月期業績予想の修正を発表、最終利益を従来予想の140億円から210億円(前期比2.1倍)に大幅に引き上げた。これが投資資金の食指を動かした。
最終利益大幅増額については、米投資会社カーライル・グループ<CG>の投資ファンドが、同社子会社の東京特殊電線<5807>にTOB(株式公開買い付け)を実施することを発表したが、これに伴い同社が保有する東特線の全株式を売却した際の特別利益計上を織り込んだもの。増額修正後の最終利益から換算した時価予想PERは8.6倍前後となり割安感が際立つ。同社は有配企業にしてPBRが解散価値を4割下回る0.6倍程度にとどまっており、依然として上値余地の大きさが意識されている。
株探ニュース