<動意株・4日>(前引け)=QPS研究所、アヴィレン、ホッカンHD
QPS研究所<5595>=ストップ高カイ気配。前週末1日の取引終了後、防衛省から新たに宇宙領域の活用に必要な共通キー技術の先行実証に向けた衛星の試作を受注したと発表したことが好感されている。受注金額は56億4900万円で、納期は28年5月期中を予定しているという。なお、同案件の受注により生じる見込み先行費用が24年5月期業績に与える影響は、既に業績予想において想定した不確実性などの想定の範囲にとどまると見込んでいる。
AVILEN<5591>=物色人気集中。同社は人工知能(AI)ソフトウェアの開発のほか、AI人材育成支援のビルドアップパッケージを企業向けに展開する。ソフトウェアでは自社開発した生成AIをはじめとする技術コアモジュールの「AVILEN AI」で高い評価を獲得、AI人材育成でも高水準の需要を獲得している。米国ではエヌビディア<NVDA>株が大きく株価の居どころを変えており、これに追随してAI関連株が1日で数十%高に買われるケースも珍しくない。東京市場でもこの流れを引き継いで、成長性の高いビジネスモデルを有するAI関連株への買いに弾みがつく状況となっている。
ホッカンホールディングス<5902>=上値指向継続。飲料や食品などの缶やペットボトルなどの製造大手だが、ペットボトルが昨年の残暑の影響もあって堅調に推移し業績に貢献、合理化努力なども寄与して足もとの業績は会社側の想定を上回って推移している。前週末1日取引終了後、24年3月期通期の業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の30億円から43億円(前期は4億5600万円の赤字)に大幅上方修正しており、これがポジティブサプライズとなった。また同日、インドネシア子会社における生産ラインを増設(投資予定額は71億4000万円)することも併せて発表、これも将来的な成長力の強化につながるものとして株高を後押ししている。
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株探ニュース