5929東証P貸借
業種 金属製品

三和ホールディングス 株価材料ニュース

4,535
-118
-2.54%
業績
(15:30)
PTS

(ー)
株価は15分ディレイ

【杉村富生の短期相場観測】 ─古来、「暴落日の"赤札"銘柄を狙え」という!

市況
2024年11月3日 9時15分

「古来、『暴落日の“赤札”銘柄を狙え』という!」

●すべての事象には表と裏があるもの!

秋を迎え、「裏を見せ、表を見せて散るもみじ」の句が心にしみる。そう、すべての事象には裏と表がある。今回の総選挙は与党(自民党、公明党)の獲得議席が215と、過半数(233)を割り込み、惨敗だった。与党の議席減は実に、64だ。通常、政治の混迷は株価にはネガティブである。売り材料となる。

しかし、週明け10月28日の日経平均株価は691円高と急伸、その後は3万9000円台を回復するなど、堅調な展開だった。なぜか。マーケット関係者は「売り方の買い戻しに加え、自公が軸の連立の枠組みは不変だし、政策が似ている国民民主党との部分連合が実現しそうだ」と解説する。

さらに、「自民党の獲得議席は191(56減)にとどまったものの、立憲民主党の148(50増)を上回っている」とか、「野党の連立政権の可能性が消えたのが大きい」といった声があった。このほか、「公明党が積極財政に転換、国民民主党は減税など財政出動を求めている」などの見方がある。

ちなみに、影響を強めている国民民主党の公約は経済・財政分野では消費と投資を増やし、持続的な賃上げを実現する、所得税の基礎控除と給与所得控除を計103万円→計178万円に引き上げる(7兆円の減税に相当)、半導体蓄電池AI(人工知能)、Web3など成長分野の投資減税を実施する、など。

外交・安全保障・エネルギー分野では日米両国の信頼関係をベースに、平和安全法制を見直し、地位協定の改定を議論する、辺野古の埋め立ては日米間で十分に協議する、中止が決定された「イージス・アショア」(陸上配備型の迎撃ミサイルシステム)の再配備を検討する、などとなっている。

家族・子育て分野では年5兆円の「教育国債」を発行し、子育て予算、教育・科学技術予算を倍増する、3歳からの義務教育、高校授業料の無償化、給食・修学旅行費を全額補助などが柱である。

●この局面は「リスクマネジメントの徹底」を!

確かに、国民民主党の主張は実現の可能性が高い。過半数割れの与党は予算、法案の成立のためには国民民主党の議席(28)を必要とする。だが、無条件に飲めるのか。財政負担は膨張、次世代にツケを回すことになる。しかし、拒否すれば何も決まらない。かつて、「首相の任期は1年」という時代があったが、その再現になるのだろうか。

いずれにせよ、ここ数週間、筆者が指摘してきたように、アメリカ大統領選挙(トランプ氏、ハリス氏のどちらが大統領に選出されようと、マーケットにはネガティブ)を含め、目先的には不透明材料が多すぎる。日本の場合、石破茂首相の続投が有力だが、前途は多難だ。来年夏には参院選挙、都議会選挙を控えている。政局は波乱含みとなろう。

株式投資において、肝要なのは「現状を正しく認識し、リスクマネジメントを徹底すること」である。余計なおせっかいだが、この局面は利食いを優先し、現金比率を高めておくこと、これが資産を守る道だと考えている。チャンスは必ず訪れる。焦る必要はない。先人は「相場は明日もある」と教えている。

短期・順張りの皆さんには逆行高の三和ホールディングス <5929> [東証P]、フジテック <6406> [東証P]、三菱電機 <6503> [東証P]、ウェルネット <2428> [東証S]、カバー <5253> [東証G]などがお勧め。三和ホールディングス、フジテックは好業績だし、アクティビストが介入している。

カバー、ウェルネットは大手証券が強気だ。もちろん、好業績である。古来、「暴落日の“赤札”銘柄を狙え」という。このほか、牧野フライス製作所 <6135> [東証P]、テクマトリックス <3762> [東証P]、JVCケンウッド <6632> [東証P]、パナソニック ホールディングス <6752> [東証P]などが異彩を放っている。

2024年11月1日 記

株探ニュース

▶︎この銘柄を取引する

証券会社のアプリを起動して
この銘柄の取引画面へ移動します

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.
各証券会社のスマホアプリを起動できます。アプリのインストールがまだの場合は、以下からダウンロードしてください。
SBI証券 株 アプリ
閉じる