タカトリは17年半ぶり1500円台乗せ、半導体向け需要取り込み業績拡大が加速
タカトリ<6338>の上げ足の強さが際立っている。前日は大陽線で165円高に買われ年初来高値を更新、きょうも一時134円高の1514円とフシ目の1500円ラインを突破した。同社株が1500円台に乗せるのは2004年5月以来、17年半ぶりとなる。マルチワイヤーソーなどを手掛ける装置メーカーで、半導体業界向けで高水準の需要を獲得している。世界的な電気自動車(EV)シフトなどで、ここ急速に市場が拡大するパワー半導体向け切断加工装置で商機を捉えている。21年9月期は営業損益が3億8900万円の黒字(前の期は7100万円の赤字)と急回復、続く22年9月期は前期比36%増の5億3000万円と収益成長が加速する見通しにある。政府が今週19日にまとめる経済対策に、先端半導体の製造拠点整備や最先端半導体の研究開発促進などが政策パッケージとして盛り込まれる見通しにあり、国策の追い風が意識されるなか半導体関連の中小型株を物色する動きが一気に勢いを増しており、同社もその流れに乗っている。
株探ニュース