ソシオネクスは異色の上昇トレンド形成し商いも大活況、先端半導体供給で存在感高まる
ソシオネクスト<6526>が異色の上昇トレンドを形成、一時10%を超える急騰で3700円台後半に駆け上がった。売買代金も増勢で全市場を通じてレーザーテック<6920>に次ぐ第2位となっている。半導体設計大手で、次世代半導体の本命と目されるSoC(システム・オン・チップ)をファブレス形態で供給する。足もとの業績も絶好調で23年4~12月期は営業利益段階で前年同期比67%増の279億4400万円と大幅な伸びを達成、通期見通しも従来計画の290億円から315億円(前期比45%増)に増額修正しマーケットの耳目を集めた。世界的な生成AI市場の急拡大で3ナノ品など先端半導体に対するニーズが高まっており、同社の成長性が改めてクローズアップされている。また、指標面でROEが20%弱と高いことも、同指標を重視する海外投資家の実需買い攻勢につながっているもようだ。一方、海外ヘッジファンドによる貸株調達による空売りが溜まっており、「強制的なショートカバーが足もとで株価上昇ピッチを強める背景となっている」(ネット証券マーケットアナリスト)という指摘もある。
株探ニュース