ソシオネクスが一時S高、TSMC早期復旧期待・SOX上昇で半導体株の買い戻し鮮明に
ソシオネクスト<6526>が一時ストップ高の水準となる前営業日比700円高の4689円に買われ、年初来高値を更新した。2日に経済産業省が先端半導体の量産を目指すラピダスに対し、追加支援に踏み切ることが明らかになって以降、株式市場において半導体関連株に対する関心が改めて高まった。だが前日に台湾で大地震が発生。台湾積体電路製造(TSMC)<TSM>の操業面での懸念が広がり、半導体株の重荷となっていた。TSMCをめぐっては3日夜、生産設備の7割以上が復旧したことが明らかとなり、早期復旧への期待が高まったほか、3日の米国市場でフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が上昇したことも相まって、4日の東京市場では半導体株への買い戻しの流れが顕著となっている。直近で25日移動平均線近辺での下値の堅さを示していたソシオネクスに対しては、米系証券会社による投資判断引き上げも伝わっており、中期的な成長期待をもとにした買いが集まったようだ。
株探ニュース