三桜工が上昇加速、自動車販売好調で来期業績V字回復を織り込みに行く展開に
三櫻工業<6584>が上昇加速、5日移動平均線を足場に一時72円高の1074円と値を飛ばした。自動車用チューブや配管部品を手掛け、独立系ながら商品シェアで群を抜いている。米中をはじめとする世界的な自動車販売需要の回復が同社の業績面に追い風となり、21年3月期第3四半期単独(20年10~12月)では営業利益段階で前年同期比2.7倍という高変化をみせ31億4300万円を稼ぎ出した。これにより4~9月期までの24億8000万円の赤字を払拭し更に6億6300万円を上乗せした。「同社株に対するマーケットの見方も変わっているが、株価面では既に22年3月期の業績V字回復を買う流れにある」(中堅証券アナリスト)状況だ。出資先企業による全固体電池分野への展開力も株高思惑を助長している。
株探ニュース