芝浦はカイ気配スタート、ウエハー洗浄装置など増勢で今3月期営業益予想を大幅増額
芝浦メカトロニクス<6590>は寄り付きから物色人気が集中、カイ気配のまま株価を上昇させている。半導体製造装置メーカーでウエハー洗浄装置を主力とし、特にウエハーを多数まとめてではなく1枚ずつ洗浄する枚葉式ウエハー洗浄装置では世界トップシェアを有している。9日取引終了後、同社は24年3月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来計画の73億円から100億円(前期比8%減)に増額しており、これを材料視する買いを呼び込んだ。修正後でも前期実績を下回る見通しだが、修正率は37%に達しておりサプライズとなった。スマートフォンやパソコンの販売不振による半導体市況の低迷が続いているが、前工程の需要は回復色をみせており、同社はロジック用の装置やウエハー向け装置が前年同期に比べ増勢となっている。株価は今月1日に6220円の安値をつけたが、そこをターニングポイントに戻り足に転じていた。7000円台前半は依然として値ごろ感があり、ボックス上限ラインの7500円どころをにらんだ買いを引き寄せている。
株探ニュース