HPCシスがS安ウリ気配、低粗利率の受注など響き今期業績予想を下方修正
HPCシステムズ<6597>がストップ安の水準となる前営業日比500円安の1576円でウリ気配となっている。15日の取引終了後に24年6月期第3四半期累計(23年7月~24年3月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を下方修正しており、失望売りを促したようだ。今期の売上高は従来予想の75億1000万円から69億円に、最終利益は4億5800万円から2億3000万円にそれぞれ見通しを引き下げた。AIやスーパーコンピューター向けの高性能画像処理半導体(GPU)の長納期化リスクが期初から懸念されていたなか、競合との競争のなかで顧客との価格面での調整が厳しくなり失注するなど、売り上げが想定を下回る見込みとなった。HPC(High Performance Computer)事業では一部の民間企業向け大規模案件で、低粗利率での受注となり、利益獲得が困難となったことも響く。同社は24年6月期第1四半期から四半期連結財務諸表を作成しており、決算短信の経営成績に前年同期と比較した増減率の記載はない。
株探ニュース