WSCOPEは乱高下、需給思惑錯綜のなか断トツの売買代金こなす
ダブル・スコープ<6619>は売り買い交錯のなか乱高下している。前日まで3日連続のストップ安で、3営業日合計で株価はほぼ半値となった。きょうも朝方は売り優勢で前日比170円安の1409円まで売り込まれたが、その後は急速に買い戻され午前10時半ごろには170円高の1749円まで浮上した。しかし、その後は上値が押さえられた。目先筋の利益確定売りと一段のリバウンドを期待した買いが錯綜し激しい値動きとなっている。
同社株は韓国子会社のKOSDAQ上場に絡み、見込み時価総額が想定の下限を下回ったことを嫌気され、前週16日を境に大量の売りを浴びる格好となった。これについて市場では「子会社上場を巡り失望感が広がったのは事実としても、3日連続で売り気配のままストップ安をつけるほどのインパクトはなく、不合理な動きといえる。株式需給面では個人の信用買いが高水準だったことで、投げ売りの誘発を狙った仕掛け的な売りの要素も大きいようだ。売り一巡後のリバウンドも需給的な要因に委ねられ、出来高も極めて高水準でHFT(機械的な高速売買)に振り回されている」(中堅証券マーケットアナリスト)としている。なお、同社株の売買代金は全上場企業の中で断トツとなっている。
株探ニュース