C&GSYS Research Memo(6):不透明感強いが各利益は回復予想
■今後の見通し
C&Gシステムズ<6633>の2024年12月期業績は、売上高4,070百万円(前期比6.4%増)、営業利益300百万円(同231.3%増)、経常利益341百万円(同126.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益193百万円(同182.6%増)と予想されている。増収増益と回復予想ではあるが、CAD/CAMシステム等事業においては自動車メーカーのEVシフトの動向や半導体を含めた電子部品業界の見通しがはっきりせず、金型製造事業においても足元の受注動向は低調に推移していることから、先行き不透明感が拭えない状況にある。CAD/CAMシステム等事業においては、後述の中長期事業方針を推進することで収益の拡大に取り組んでいく方針には変わりはない。また金型製造事業については、2023年以降、2024年12月期までは一時的な端境期になると見込んでおり、回復は2025年12月期以降になると同社は見ている。
セグメント別では、CAD/CAMシステム等事業の売上高は3,580百万円(同7.2%増)営業利益は298百万円(同299.8%増)、営業利益率は8.3%(同6.1ポイント上昇)を見込んでいる。EVシフトの動向、原材料高騰の間接的な影響などが懸念され、先行き不透明感が拭えないものの、後述の中長期事業方針を推進することで、収益の拡大に取り組んでいく。また金型製造事業は、売上高は489百万円(同1.0%増)、営業利益は2百万円(同83.3%減)、営業利益率は0.6%(同2.8ポイント低下)と水準は低いながらも増収増益を見込んでいる。いずれにしろ上半期までは厳しい状況が続くと見ており、回復が期待できるのは下半期に入ってからになるようだ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
《HH》
株探ニュース