富士通が続伸、「富岳」始動で学術・産業分野向け活躍に期待
富士通<6702>が続伸。2月下旬以降は上げ下げを繰り返しながらも徐々に下値を切り下げてきたが、きょうはマドを開けて上値を指向、25日移動平均線とのマイナスカイ離を解消する動きをみせている。民間企業や各省庁・地方自治体など、官民を問わず業務のデジタルトランスフォーメーション(DX)化を推進する動きが本格化しているが、ビッグデータ時代にそれを利活用するためのITインフラも重要視され、そのなかスーパーコンピューターなど日本の技術力に改めて光が当たっている。同社は理化学研究所と共同で開発を進めてきたスーパーコンピューター「富岳」が前日(9日)に完成したことを発表、この日を起点に富岳は学術・産業分野向けでの活躍が大いに期待される状況にある。これを背景として同社株には機関投資家とみられる大口の買いが流入している。
株探ニュース