6834東証S貸借
業種 電気機器

精工技研 株価材料ニュース

2,601
+26
+1.01%
業績
(15:00)
PTS

(ー)
株価は20分ディレイ

精工技研 Research Memo(10):2024年3月期は運営効率向上と危機管理能力強化に具体的措置を実施(2)

特集
2024年6月13日 13時50分

■中期経営計画

3. コーポレート・ガバナンスの充実

精工技研<6834>は、経営の健全性を維持しつつ競争力を強化し、企業価値を継続的に向上させるため、コーポレート・ガバナンスの充実を図っている。特に、経営の透明性を自律的に確保し、迅速に経営環境の変化に対応できる体制を構築することを重要課題として認識している。株価は過去4年間で2,000円を挟んで推移しており、2023年6月には約40万株の立会外分売を実施し、出来高は増加した。このような背景の中で、資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応を推進する考えである。現状の資本コストと資本収益性についての分析によれば、2019年度から2023年度までの5年間でPBRは0.62倍~0.90倍と1倍を下回る水準で推移している。PERは14倍~22倍であり、業界内の他社と比較して遜色ない水準である。しかし、ROEは2.8%~4.9%であり、同社が認識する資本コストの約8%を下回っている。このため、PBRを向上させるためにはROEの改善が不可欠である。

企業価値向上に向けた具体的な施策として、まずPERの改善が挙げられる。株式市場での成長期待を醸成するために、IRや企業広報を強化し、サステナビリティ関連を含む非財務情報の開示を充実させ、株主還元を維持・向上させる取り組みを推進する。次に、ROEの改善に向けては、売上高当期純利益率、総資産回転率、財務レバレッジの3つの要素の中で、特に総資産回転率の改善が重要と認識している。直近5年間の総資産回転率は0.49回転~0.57回転であり、これは総資産に対して売上高が過少であることを示している。今後は、手元の現預金と営業キャッシュ・フローを活用し、設備投資やR&D、M&Aやアライアンス等の成長投資を積極的に行い、売上高の拡大を図る方針である。

キャピタル・アロケーションでは、2024年度から2026年度にかけて創出する営業キャッシュ・フローを成長投資に積極的に充当し、資本効率の向上を図る。具体的には、70億円?100億円の営業キャッシュ・フローと140億円の現預金を原資とし、中期的に100億円以上を成長投資、M&A、R&D、設備投資に充てる計画である。また、適切な株主還元と運転資金の確保にも注力する。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 中山博詞)

《HH》

提供:フィスコ

株探ニュース

▶︎この銘柄を取引する

証券会社のアプリを起動して
この銘柄の取引画面へ移動します

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.
各証券会社のスマホアプリを起動できます。アプリのインストールがまだの場合は、以下からダウンロードしてください。
SBI証券 株 アプリ
閉じる