堀場製は一時S高、今期経常増益予想と自社株買い・中長期計画の発表を好感
堀場製作所<6856>は一時ストップ高。14日の取引終了後に23年12月期の連結決算を発表。同時に、24年12月期の経常利益が前期比9.2%増の527億円となる見通しを示した。更に、自社株買いの実施と中長期の経営計画も公表。これらを好感した買いが集まった。
今期の売上収益は同10.5%増の3210億円を見込む。想定為替レートは1ドル=140円、1ユーロ=155円とした。自動車セグメントではエンジン排ガス測定装置の販売が堅調に推移すると想定。半導体セグメントは年後半に市場が回復し、販売増加を見込む。一方、不確定な特別損失の発生を想定し、今期の最終利益は同8.2%減の370億円を計画。年間配当予想は同25円減配の265円とした。なお同社は前期の年間配当を30円増額し210円で決定したと開示している。
中長期経営計画では、28年12月期に売上高4500億円、営業利益800億円(24年12月期見通しは520億円)に伸ばす目標を掲げた。また同社は取得総数53万株(自己株式を除く発行済み株式総数の1.25%)、取得総額50億円を上限とする自社株買いを2月15日から4月30日の間、実施すると公表した。
株探ニュース