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オプティム---3Q増収・大幅な増益、「Optimal Biz」中心にライセンス売上が堅調に推移。通期の各利益は上方修正

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2021年2月15日 11時13分

オプティム<3694>は12日、2021年3月期第3四半期(2020年4月-12月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比6.7%増の48.02億円、営業利益が8.10億円(前年同期は0.47億円の利益)、経常利益が10.23億円(同0.50億円の利益)、親会社株主に帰属する四半期純利益は6.36億円(同0.37億円の損失)となった。

同社グループは、2021年3月期を過去3年間の研究開発投資の成果を売上として見込んでいく期として注力しており、具体的には、「OPTiM Cloud IoT OS」関連サービスのライセンス・カスタマイズ(※)収入を売上予測に見込むことを開始している。

既存ビジネスでは、引き続き「Optimal Biz」を中心に順調にライセンス数を伸ばしている。また、新型コロナウイルスの影響を受け、停滞していたライセンス・カスタマイズについても、依然影響は残るものの、第2四半期と比べ回復傾向にある。感染拡大対策によるテレワークの運用を行うにあたり、端末の管理やセキュリティーポリシーの適用を行うことができる「Optimal Biz」のニーズが高まっており、好調にライセンス数が増加している。

リモートマネジメントサービスについては、遠隔作業支援サービス「Optimal Second Sight」や遠隔現場支援サービス「Smart Field」の拡販を継続しており、ライセンス数も順調に増加している。社会情勢に伴う新たなニーズを取りこぼすことなく吸収できるように動いているという。

新規ビジネスにおいては、中心となる「OPTiM Cloud IoT OS」のバージョンアップを2020年11月に行い、認証利便性・セキュリティ・IoTデータ管理機能の強化や、デバイスライフサイクル管理API(API:アプリケーションプログラムインターフェイスの略。プログラミングの際に使用できる命令や規約、関数などの集合体)を追加した。本バージョンアップにより、IoT OSとしての完成度や機能を高め、AI・IoTプラットフォームとしての更なる普及を目指しますとしている。

続いて「OPTiM Cloud IoT OS」に関連するAI・IoT・Roboticsを用いた具体的な取り組みについては、画像によるAI解析のデファクトスタンダードを目指している「OPTiM AI Camera」でサービスのラインアップをリニューアルし、画像解析サービスを名称変更した。今後の5Gの普及に伴いクラウド上での解析や処理が増えることを見越し、また、手軽にサービスを導入することができる環境を整え、「OPTiM AI Camera」の更なる普及を目指すためのリニューアルとしている。

このようにリニューアルされた「OPTiM AI Camera」については、各業種において導入が進んでいる。

農業分野では、AIやドローンを使い農薬使用量を抑えたあんしん・安全なお米「スマート米」の2020年度産新米において、新たな減農薬栽培手法と品種ラインアップを加え、「スマート米2021」として販売している。

医療分野では、メディカロイド及びシスメックス<6869>と、2020年8月に製造販売承認を取得した手術支援ロボットシステム「hinotoriTM サージカルロボットシステム」の運用支援や安全・効率的な手術室の活用支援、及び手技の伝承・継承支援を目的としたネットワークサポートシステムのプラットフォームである「Medicaroid Intelligent Network System」(略称:MINS)を、「OPTiM Cloud IoT OS」をベースとして共同開発した。

建設分野では、AI・IoTを活用した建設向けDXソリューションのマーケティングを行うランドログマーケティングを設立した。同社では、建設生産プロセス全体の生産性を向上すべく、中堅・中小の建設企業でも導入しやすいICT施工対応機器やソリューションの提供や、ICT施工の経験が無い建設企業の支援を行い、国土交通省の取り組みであるi-ConstructionをAI・IoT技術を用いて推進していくとしている。

同社は、「Optimal Biz」を中心としたライセンス売上が好調に推移し利益率が上昇していること、今期からプロダクトの収益性が増加したことによりOPTiM Cloud IoT OSを中心としたソフトウェア資産計上を開始していること等が、利益の増加に寄与しているとしている。また、売上については、ライセンス売上が好調な一方で、新型コロナウイルスの影響により、第2四半期においてライセンス・カスタマイズの進捗が一部遅延しており、第3四半期では回復傾向にはあるものの当初予想よりは芳しくない状況にあるとしている。

以上を踏まえ、2021年3月期通期については、同日、業績予想の上方修正を発表した。売上高が前期比10.1~14.4%増(前回予想比4.7%減~0.0%増)の74.07~77.00億円、営業利益が同600.4~717.2%増(同37.6%~152.8%増)の18.00億円~21.00億円、経常利益が同670.9~786.5%増(同42.3%~149.4%増)の20.00億円~23.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同923.7%以上増(同36.2%~139.5%増)の12.00億円~14.00億円としている。

新型コロナウイルス第三波や、一部地域で出された緊急事態宣言などの影響により、今後ライセンス・カスタマイズについて再び停滞するリスクを含んでいるため、業績予想の修正については、レンジによる開示とした。なお、同社グループの売上構造は、ストック型のライセンス収入が売上の約8割となっていること、フロー型のカスタマイズ収入の検収時期が下期に集中する傾向があること、等の理由から、売上は下期偏重となる。

※ ライセンス・カスタマイズ…同社研究開発部分をライセンスとし、それをもとにしたカスタマイズ開発のこと。将来のライセンス発行につながる開発。

《YM》

提供:フィスコ

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