新光電工が急反発、未定としていた21年3月期業績は営業利益3.3倍へ
新光電気工業<6967>が急反発し年初来高値を更新している。前週末12日の取引終了後、未定としていた21年3月期連結業績予想について、売上高1711億円(前期比15.3%増)、営業利益107億円(同3.3倍)、純利益70億円(同2.6倍)と、大幅増益を見込むとしたことが好感されている。
新型コロナウイルスの感染拡大により自動車向けなどは需要減少の影響を受けることが想定されるとしているが、高丘工場(長野県中野市)などで大型の設備投資を展開してきたフリップチップタイプパッケージの生産ラインが年度後半から量産稼働を開始することを予定していることに加え、テレワークやオンライン学習の需要増加などを背景にパソコン向けの販売が堅調に推移し、同製品の売り上げ増加が見込まれることが業績を牽引する。また、今期から新井工場(新潟県妙高市)で新ラインの稼働が開始した先端メモリー向けプラスチックBGA基板の増収や、サーバーなどのCPU用のヒートスプレッダー及び半導体製造装置市場向けのセラミック静電チャックなどの受注増を見込んでいるという。
株探ニュース