指月電は大幅高で新高値視界、EV用コンデンサー増産に向け設備増強
指月電機製作所<6994>はマドを開けて大幅高、朝高後も高値圏で売り物を吸収し、一時6.4%高の515円まで上値を伸ばす局面があった。5月10日につけた年初来高値525円も視野に入った。同社は大型コンデンサーで実績が高い一方、小型・軽量のコンデンサーにも展開を図り需要を開拓している。また、商品シェアトップを誇るフィルムコンデンサーでは自動車向けで需要を獲得、今後は世界的に普及が加速する電気自動車(EV)向けの受注拡大に期待が高まっている。EV用コンデンサーについては国内生産拠点に工場2棟を段階的に増設するなど、生産能力の倍増を図る方針だ。24年3月期営業利益は前期比7割増の16億円と急拡大を見込み、PBRは依然として0.5倍前後と解散価値の半値水準で水準訂正余地の大きさが意識される。
株探ニュース