三菱重が続急落、川重の金品提供問題巡る報道で売りに拍車
三菱重工業<7011>が続急落している。同社は2営業日前の7月8日まで11連騰を演じていたが、前日は日経平均株価が一時900円を超す上昇となるなかで同社株は過熱感が意識され、目先の利益を確定する目的の売りに押された。10日も朝方から利食い売りで冴えない展開となるなか、日本経済新聞電子版は同日午前、防衛省が自民党の合同会議において、特定秘密の不適切運用や海上自衛隊の潜水手当の不正受給、パワーハラスメントの問題が確認されたと説明したとしたうえで、「海自の潜水艦乗組員らに対する川崎重工業の金品提供問題をめぐっては、三菱重工業や下請け企業など関連する企業も調査の対象とする」と報じた。同省の特別防衛監察では、潜水艦の修理を担う企業が三菱重と川崎重工業<7012>の2社が中心であることを踏まえて、幅広く実態を把握するという。これを嫌気した売りも加わり、下げ幅を拡大する形となったようだ。
株探ニュース