ネクストーンが大幅反落、直近営業赤字のレコチョク子会社化で慎重姿勢
NexTone<7094>が大幅反落した。28日の取引終了後、音楽配信サービスのレコチョク(東京都渋谷区)との資本・業務提携とともに、同社の連結子会社化を発表した。著作権管理事業を展開するネクストーンはレコチョクと、楽曲管理の拡大やインディーズアーティストの発掘と支援、新規ビジネスの創出などで連携する。6月末時点のネットキャッシュが約62億円で無借金経営のネクストーンだが、子会社化するレコチョクの23年3月期連結決算は営業損益が3億7800万円の赤字となっており、短期的な業績の重荷となると受け止めた投資家の売りが出たようだ。
レコチョクの既存株主である日本電信電話<9432>傘下のNTTドコモと、エイベックス<7860>傘下のエイベックス・エンタテインメント、ソニーグループ<6758>傘下のソニー・ミュージックエンタテインメント、JVCケンウッド<6632>傘下のJVCケンウッド・ビクターエンタテインメントから計1550株(議決権割合51.7%)を取得する。取得価格は概算で15億5200万円。ネクストーンは今期の業績に及ぼす影響は精査中とし、11月10日に予定する第2四半期(7~9月)の決算発表時に開示する予定としている。
株探ニュース