トヨタは強調展開で最高値目前、電動化戦略練り直しで注目度高まる
トヨタ自動車<7203>が強調展開でスタート、昨年11月17日につけた上場来高値が目前に迫った。足もと外国為替市場で1ドル=115円30銭台のドル高・円安に振れていることから輸出採算向上に対する思惑が株価を後押ししている。一時は半導体不足や新型コロナウイルスの影響によるサプライチェーンリスクの顕在化で生産台数の大幅削減を余儀なくされたが、下期に巻き返しが期待されている。また、電動化戦略の練り直しにも耳目が集まっている。電気自動車(EV)の販売計画を従来目標から上方修正し、世界販売台数を2030年に350万台とする目標を既に発表している。クオリティーの高さでも米テスラ<TSLA>を凌ぐとの見方が強く、高級車のレクサスについて、2030年には北米、欧州、中国で販売するすべてをEVにする計画を打ち出しており、国内外機関投資家の見直し買いを誘う状況にある。
株探ニュース