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萩原電気HD Research Memo(1):名古屋を地盤とする半導体・電子部品商社。主要顧客はトヨタグループ

特集
2023年12月29日 11時41分

■要約

萩原電気ホールディングス<7467>は名古屋を地盤とする半導体、電子部品、電子機器の商社及び自社製品の開発・製造・販売のメーカーである。売上高の約85%が自動車関連企業向けで、トヨタ自動車<7203>、デンソー<6902>をはじめとしたトヨタグループを主要顧客に持つ。近年はソリューション事業の伸長が著しい。

1. 2024年3月期第2四半期連結業績(実績)

2024年3月期第2四半期の連結業績は、売上高が108,013百万円(前年同期比25.0%増)、営業利益が4,589百万円(同71.8%増)、経常利益が4,623百万円(同58.9%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益が3,036百万円(同16.5%増)となり、売上高・営業利益ともに第2四半期として過去最高を更新した。主要顧客である自動車関連企業の生産が順調に回復したことに加え、採用車種が増加したこと、以前から取り組んできた新規案件が立ち上がったこと、円安等により大幅増収となった。加えて、商品構成(Sales Mix)の変化により売上総利益率が同0.3ポイント改善したことから、売上総利益は10,452百万円(同29.2%増)となった。一方で、販管費は同8.3%増に留まったことから営業利益は大幅増益となった。なお、親会社株主に帰属する四半期純利益の増益率が低くなっているのは、前年同期に、子会社化した萩原エンジニアリング(株)(旧 大崎エンジニアリング(株))の負ののれん発生益670百万円を特別利益として計上したためである。また、好業績を反映して、年間の配当を185円(前期155円)へ増配することを発表した。

2. 2024年3月期連結業績(予想)

2024年3月期の連結業績は、売上高で227,500百万円(前期比22.3%増)、営業利益で8,350百万円(同24.2%増)、経常利益で8,200百万円(同27.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益で5,300百万円(同7.9%増)と予想されており、期初予想(売上高213,000百万円、営業利益6,300百万円)から上方修正された。親会社株主に帰属する当期純利益の増益幅が小さいのは上記の理由による。下半期も自動車生産は堅調に推移すると思われるが、上半期にスポット案件があったこと、為替動向や中国市況など不安定要因もあること、将来に向けての先行投資を加速することなどから下半期の利益を上半期比で減益と予想している。ただし、かなり控え目な予想と思われ、売上高が予想を達成できれば、利益は予想を上回る可能性は高いと弊社では見ている。年間配当については、好調な業績を反映して185円(中間期95円、期末90円)に増配することを発表しているが、下半期の業績によってはさらなる増配の可能性もありそうだ。

3. 中期経営計画:新計画を策定中

同社は2024年3月期を最終年度とする中期経営計画を発表しており、重点戦略として「コア事業拡大」「新高付加価値事業創出」「事業基盤強化」「企業価値向上」を掲げている。定量的目標として、当初は2024年3月期に売上高1,700億円、営業利益50億円、ROE8.0%を目標としていたが、記述のように足元の業績が堅調であることから、新たに売上高2,275億円、営業利益83.5億円を新しい目標に設定した。しかしこの目標も達成される可能性が高いので、現在は新しい中期経営計画を策定中である。この新中計の定量的な数値目標は未知数だが、定性的な目標として「既存事業の成長だけでなく、新しい事業領域を拡大することで、【稼ぐ力】を一段と強化する」と同社は述べている。次の成長に向けてどのような計画が発表されるか楽しみである。

■Key Points

・自動車関連企業向けが売上高の約85%を占める半導体商社。ADAS(先進運転支援システム)やIoT関連にも展開

・2024年3月期は営業利益24.2%増予想へ上方修正だが、さらなる上振れの可能性も

・中期経営計画の目標は射程圏で、新しい中期経営計画を策定中。「稼ぐ力」をさらに強化する

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)

《AS》

提供:フィスコ

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