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明日の株式相場に向けて=年末荒稼ぎモードの個別株にズームイン

市況
2023年12月13日 17時00分

きょう(13日)の東京株式市場は、日経平均株価が前営業日比82円高の3万2926円と3日続伸。注目された米消費者物価指数(CPI)は事前予想とほぼ一致、場合によって米国株市場は横殴りの突風に煽られる可能性を指摘する声もあったが、結局杞憂となった。次の関門は日本時間あす未明に発表されるFOMCの結果。しかし、これも利上げ終了は確定的であり、来年の利下げが3月でも5月でも正直目先の相場にはあまり影響のない話で、仮にひと押し入れても下げは限定的であろうという高を括ったムードがある。

東京市場ではきょうは半導体関連が買われ全体を牽引する格好となった。確かに東京エレクトロン<8035>やアドバンテスト<6857>を見れば結構なインパクトがある上昇パフォーマンスで、225採用銘柄ではないがディスコ<6146>の上値追いは特に鮮烈だった。しかし、この3銘柄の株価が鳴かず飛ばずの時に、一人荒野を行くごとく新値街道をまい進したレーザーテック<6920>はどうかというと、直近では逆に上値の重さが目立っており、続落を余儀なくされた。ロングショート戦略の巻き戻しというほどではないが、リターンリバーサルの流れが半導体主力銘柄の一群に及んでいる。

個別によほどの好材料もしくは悪材料でも顕在化しない限り、基本的には皆一様に循環物色の波に揺られていると考えてよい。したがって、ごく短期間で成果を上げることにこだわらなければ、目先は蚊帳の外であっても実力のある銘柄の不人気場面を仕込んでおくというのは有効性が高い。例えば海運株は21年初頭から大相場が始まったが、その途上で日本郵船<9101>と商船三井<9104>は3年近くにわたって非常に似通ったトレンドを形成している。だが、川崎汽船<9107>だけは波動が異なった。明らかに3社のなかで出遅れていたが、23年になってからリターンリバーサルの投資資金によって躍動した。

さて、直近では株主構成に絡む思惑が個別株を突き動かしている。きょうはACCESS<4813>がNTT<9432>との資本・業務提携を発表、NTTはACCESSの株式を保有するタワー投資顧問から発行済み株式数の12.9%を取得する予定にあり、これを受けてACCESSの株価はストップ高カイ気配に張り付いた。同社株は時価総額300億円の小型株だが、きょうは時価総額4000億円強の大型株であるフジ・メディア・ホールディングス<4676>も見せ場を作った。英系ファンドのニッポン・アクティブ・バリューファンドの5%超保有が判明したことで一時9.6%高と値を飛ばしている。

株主構成による思惑高の象徴となったのは、最近では何といっても住石ホールディングス<1514>であろう。著名投資家で大株主となっていた井村俊哉氏が保有株売却を続けるのと入れ替わりで、麻生(旧麻生セメント)がコツコツとひたすら同社株を買い増す動きを続け、直近で何と43%弱の株式を買い集めた。この間の株価の変貌ぶりも特筆に値する。最近では株主構成に改めて触れるまでもないが、麻生フオームクリート<1730>が、爆騰といって過言ではない上昇パフォーマンスを演じている。この思惑の延長で目を配っておきたい銘柄では、例えばコンクリート補強で独自技術を有するエスイー<3423>。既に動意しているものの株価はまだ300円台。また、九州のコンクリート2次製品メーカーで好業績が際立つヤマックス<5285>も割安で押し目は妙味が大きい。このほか、業態的にガラッと変わるが、生成AI関連の一角を担う情報システム企業でバリュー系ハイテク株の都築電気<8157>は、26週移動平均線が足場になりそうなタイミング。なお、業績増額発表できょうストップ高に買われたハークスレイ<7561>も単発では終わらない可能性が高い。

これ以外でテーマ買いの動きが始まっているのが来年7月に発行が予定されている新紙幣関連。本命格の日本金銭機械<6418>は戻り高値を更新中、早晩4月につけた年初来高値1474円を視界にとらえる可能性がある。あわせてグローリー<6457>もマーク。こちらはPER6倍、PBR0.8倍で指標面からのアプローチでも上値余地十分だ。

あすのスケジュールでは、10月の機械受注統計など。なお、午前中に20年物国債の入札が行われる。海外では、フィリピン中銀、スイス中銀、ノルウェー中銀、メキシコ中銀が政策金利を発表するほか、イングランド銀行(英中銀)が金融政策委員会の結果と議事録を開示。また、ECB理事会の結果発表とラガルドECB総裁の記者会見が行われる。11月の米小売売上高、11月の米輸出入物価指数、10月の企業在庫なども注目。(銀)

出所:MINKABU PRESS

株探ニュース

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