決算発表予定日 2024/05/14
8119東証S信用
業種 卸売業

三栄コーポレーション 株価材料ニュース

2,430
0
0.00%
業績
(13:06)
PTS

(ー)
株価は20分ディレイ

三栄コポ Research Memo(6):OEM事業では開発力を活かしたODM提案で国内外販路開拓

特集
2019年7月1日 15時06分

■成長戦略・トピック

1. 中長期で傾注していく取り組み

三栄コーポレーション<8119>では、「中長期で傾注していく取り組み」として4点挙げている。

<OEM事業>

取組1)価格競争力を向上させるための調達力の強化

取組2)開発力強化で、国内外問わずODM提案・販路開拓

<ブランド事業>

取組3)自社ブランド:商品開発力やeコマース販売力の強化、卸売り販路の拡充(海外含む)

取組4)小売事業における適正なオペレーションコストの追求とサービス事業の強化

OEM事業においては、強みである調達力をさらに磨き上げ、価格競争力を強化する(取組1)。同社は海外19拠点(うち中国本土に9拠点、香港4拠点、マレーシア2拠点、台湾1拠点)を持ち、特に60年以上東南アジア、東アジアで調達活動を行ってきたネットワークは強みとなっている。協力工場に常駐し、生産管理や検品を支援するのが同社の特長である。今後はさらに価格競争力を強化する。また、開発力を強化し、国内外問わずODM提案・販路開拓を行う(取組2)。開発力強化の戦略拠点と位置付けるのが、2019年3月に本格稼働したマレーシアの家具インテリア製造工場である。投資額は5億円程度、数年後には売上規模で20億円程度を見込んでいる。なお、同社では、中国・広東省に家電製品を製造する工場を30年に亘り運営しており、工場運営の実績もある。

ブランド事業においては、自社ブランドの商品開発力やeコマース販売力の強化、海外を含めた卸売り販路の拡充(取組3)を行う。eコマースブランド「MINT」、調理家電の「VitantonioR」、高機能オーラルケアの「ION-Sei」などが対象となる。また、ブランド小売事業においては育成途上およびブーム減速などの影響で損失計上に陥るものもあり、小売事業における適正なオペレーションコストの追求とサービス事業の強化(取組4)を行う(取組4に関しては、次項で詳述)。

同社は多機能商社として、企画開発、生産から小売、サービスに至るまで幅広い機能を果たして、付加価値の高いビジネスを志向してきた。今後は専門性を一層強化させ、従来の売買仲介型(単機能)から事業投資型(多機能、ODM提案、企画開発から製造までを自社工場で受託するモデルを含む)へビジネススタイルを移行させる。ブランド事業においても商品ラインアップを充実させるべくブランド発掘を行うとともに、川下(小売・サービス)を強化する。

2. ブランド小売事業におけるオペレーション強化

同社は、喫緊の課題として「ブランド事業の立て直し」を掲げている。また、中長期で傾注していく取り組みの一環として「小売事業における適正なオペレーションコストの追求とサービス事業の強化」を挙げている。背景としては、主力ブランドであるビルケンシュトックの減速およびその他の新規ブランド事業が育成途上であり、赤字体質であることがある。ビルケンシュトックにおいては、販売員の戦力アップを図ることで1店舗当たりの売上増を図りつつ、適宜スクラップ&ビルドを推進する。2017年に取得した洋食器の老舗ブランド「ビレロイ&ボッホ」は国内洋食器市場全体の停滞を背景に苦戦している。対策としてはブランド価値をしっかり伝えるとともに、コンタクトポイントを増加させる。

小売店オペレーションの新たな取り組みも始まっている。仙台PARCOでは、ビルケンシュトックと自社ブランドQuorinestが併設出店し、オペレーションコストの効率化につながっている。また、越谷レイクタウンでは、他社が運営するドイツのワイングラスブランド「ツヴィーゼル」とビレロイ&ボッホが共同出店し、認知度及び効率性の向上を目指している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)

《MH》

提供:フィスコ

株探ニュース

▶︎この銘柄を取引する

証券会社のアプリを起動して
この銘柄の取引画面へ移動します

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.
各証券会社のスマホアプリを起動できます。アプリのインストールがまだの場合は、以下からダウンロードしてください。
SBI証券 株 アプリ
閉じる