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配当増額ラッシュで脚光、「高配当利回り」の好業績&バリュー株6選 <株探トップ特集>

特集
2023年12月11日 19時30分

―逆風相場で注目度アップ、株主還元に積極姿勢をみせる高配当割安株をピックアップ―

上場企業は株主への利益還元を増やしている。企業業績は新型コロナウイルスの感染拡大で打撃を受けた2020年度を底に回復基調を続けるほか、東京証券取引所による資本効率の改善を求める動きも株主還元拡大の流れを後押しする。23年4-9月期決算発表シーズンでは、業績予想の上方修正とともに配当計画を引き上げる企業が相次いだ。来月の新NISA(少額投資非課税制度)スタートで高配当利回り銘柄への物色機運の高まりも予想されるなか、今回は直近で配当予想を増額修正した企業のなかから、株価指標が割安で上値も期待できる高配当株を探った。

●好決算を背景に増額修正相次ぐ

23年4-6月期(第1四半期)の決算発表が一巡した8月下旬以降に、通期の配当計画を変更した3月期決算企業を調べたところ、前回予想から配当を増やしたのは約350社だった。全体のおよそ15%が増額修正に踏み切った格好だ。業種別に見ると、自動車生産の回復や円安効果で復調をみせる輸送用機器、コロナ禍からの経済再開の恩恵を受ける鉄道、値上げによって採算改善が進む食品など、好調な業績推移を示すものが目立つ。また、東証からのPBR1倍割れ企業への改善要請もあって減益決算でも株主還元を強化する動きもみられた。一方、配当予想を減額修正したのはTOBに絡むものを除くと30社程度にとどまった。

●不安定な地合いに強いとされる高配当株に注目

全体相場は11月からリバウンド局面に入り上昇基調を強めていたが、ここにきて変調をきたしている。先週末は植田日銀総裁の発言をきっかけにドル円相場が円高方向へ大きく振れたことを受けて東京株式市場は急落。日経平均株価は7、8日の2日間で1100円を超える波乱安に見舞われた。週明け11日は483円高と切り返したものの、為替動向や海外景気などの先行きは不透明で今後も不安定な相場展開が続くことが予想される。ここでは荒れ相場に強いとされる配当利回りが高水準な銘柄に注目し、足もとの業績が好調で上期決算発表時期に配当予想を上方修正した企業のうち、配当利回りが3%を超え、かつ予想PERやPBRが低位にある6銘柄を紹介していく。

※配当利回りは12月11日終値ベースで算出。

【クレセゾン】 配当利回り3.88%

クレジットカード大手のクレディセゾン <8253> [東証P]は上期決算の開示とあわせて、24年3月期通期の最終利益が640億円(前期比46.8%増)になりそうだと発表。従来予想の490億円から上方修正し、2期連続の最高益見通しを更に上乗せした。7月にスルガ銀行 <8358> [東証P]の株式を約15%取得し持ち分法適用会社化したことに伴い、負ののれん発生益相当額約200億円を計上したことが上振れの主因だ。あわせて期末一括配当も従来計画の年80円から100円へ増額修正している。今回増額した20円は特別配当とするが、第2四半期決算説明会で会社側は今後の配当について100円をベースとすることに前向きな姿勢を示した。同社は前期まで33期連続で減配なしと安定配当を続けており、来期も累進配当の維持が期待される。

【オカムラ】 配当利回り4.13%

オフィス家具大手のオカムラ <7994> [東証P]は、足もとでテレワークと出社を組み合わせた新しい働き方に対応したオフィス改装のニーズを取り込むほか、店舗リニューアル需要の高まりを追い風に小売店向けの陳列什器なども好調に推移している。4-9月期業績は値上げ効果もあって経常利益112億9300万円(前年同期比70.7%増)と同一期間の過去最高を大幅に塗り替えた。あわせて今期2度目となる通期同利益予想の上方修正を発表するとともに、配当も従来の年66円から86円へ増額した。今期から配当性向を40%以上に引き上げたことを反映した形だ。株価は9月に上場来高値をつけた後は調整が続くが、予想PER9倍台と割安圏にあり、配当利回りも高いことから見直し機運が膨らんでいる。

【エスリード】 配当利回り3.76%

エスリード <8877> [東証P]は大阪地盤のマンションデベロッパー。上期業績は、売上高362億5700万円(前年同期比31.6%増)、経常利益57億7100万円(同2.6倍)といずれも同一期間の過去最高を大幅に更新した。底堅い住宅需要に加え、国内外の機関投資家などのニーズも捉え、マンションの販売・引き渡しが好調だった。順調な業績推移を踏まえ、今期配当予想を年120円(従来計画は100円)に引き上げている。同社は毎年3月末時点で100株以上を保有する株主に対し、3000円相当のカタログギフトを贈呈する株主優待制度も実施しており、株主優待と配当を合算した利回りは4.7%前後と高水準にある。一方、予想PER7倍近辺、PBR0.7倍台と割安で見直し余地は大きいとみられる。

【ユアサ商】 配当利回り3.92%

ユアサ商事 <8074> [東証P]は工場や住環境設備などを取り扱う複合専門商社。1666年創業で2026年に360周年を迎える老舗だ。4-9月期業績は半導体産業で工場稼働率が低下する一方、電気自動車(EV)を中心とする自動車関連が底堅く推移したほか、リフォーム向け住宅設備機器や空調機器、再生エネルギー関連なども伸び、最終利益は64億9900万円(前年同期比77.4%増)に拡大して着地。退職給付信託返還益を計上したことも利益を押し上げた。あわせて、通期最終利益見通しと配当予想を増額修正している。株価は10月24日の3890円をボトムにリバウンド基調を続け、12月11日には4660円と約26年半ぶりの高値をつけた。予想PER7倍台、配当利回り4%前後と依然として割安感は強く一段高への期待は大きい。

【東京鉄】 配当利回り5.28%

東京鐵鋼 <5445> [東証P]は超高層マンションなどを支える高強度鉄筋を強みとする電炉メーカー。中期経営計画では株主還元を強化する方針を打ち出し、配当性向30%以上、機動的な自社株取得を目標に掲げる。期初に発表した自社株買いは9月までに5億円規模を取得し終了している。また、株主優待制度(クオカード2000円分)も実施するなど、株主還元の切り口での魅力は高い。上期決算では原材料である鉄スクラップ価格が想定を下回ったことを理由に通期の利益予想を大幅に上方修正し、配当も従来比50円増の年200円(前期は110円)に積み増した。これを受けて株価は11月28日に約16年半ぶりの高値圏に浮上したが、配当利回り5%超、予想PER5倍台、PBR0.7倍弱と依然として水準訂正妙味を内包している。

【中越パ】 配当利回り3.57%

総合紙パルプメーカーの中越パルプ工業 <3877> [東証P]はコロナ禍の逆風を受けて21年3月期に赤字決算を強いられたが、翌期に黒字に切り返すと今期は上方修正を経て経常利益段階で23年ぶりの利益水準に復帰する見通しだ。4-9月期業績はデジタル化の進行で用紙需要が減退したものの、生産体制の増強によるパルプの販売増加や値上げの浸透、コスト低減などで吸収し、営業利益は33億400万円と前年同期の2.2倍に膨らんだ。業績好調に伴い、通期の同利益見通しを引き上げたが、上期実績の修正した通期計画に対する進捗率が68.8%と高水準で一段の上振れも視野に入る。配当予想も前回の年50円から60円へ増額修正している。指標面では予想PER6.0倍、PBR0.40倍と水準訂正余地は大きい。

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