富山銀が朝安後に持ち直す、アペックス破綻も200日移動平均線割れで押し目買い
富山銀行<8365>が朝安後に一時プラスに転じた。4日の取引終了後、道路貨物運送業のアペックス(石川県金沢市)が3日付で民事再生手続きの開始を申し立てたことを受け、同社に対する債権について取り立て不能・遅延のおそれがあると発表した。これを嫌気した売りが先行したものの、200日移動平均線を下回った局面では値頃感を意識した買いが入った。
対象となるのは貸出金の13億6900万円(連結純資産に対する割合4.5%)とリース債権の100万円。担保などにより保全されていない部分に関して、24年3月期第2四半期(7~9月)に引き当て処理を実施するという。24年3月期の連結業績予想への影響額は集計中で、公表すべき事実が生じた場合には速やかに開示するとした。
北國フィナンシャルホールディングス<7381>も4日、子会社の北國銀行において、アペックスに対する債権を巡り、取り立て不能・遅延のおそれがあると開示。ただし必要な引き当て対応を済ませており、北国FHDは業績予想への影響はないとしている。
株探ニュース