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Jトラスト Research Memo(4):2023年12月期営業収益は過去最高を更新(2)

特集
2024年3月8日 16時04分

■業績動向

(2) 韓国及びモンゴル金融事業

Jトラスト<8508>の2023年12月期の営業収益は47,520百万円(前期比23.6%増)、営業損失は3,334百万円(前期は14,437百万円の利益)となった。営業収益は2022年12月期第2四半期に連結対象となったJT親愛貯蓄銀行の業績が期初から寄与したこと、貯蓄銀行業務における利息収益の増加により、大幅増収を記録した。一方、2022年12月期に計上したJT親愛貯蓄銀行の取得に伴う負ののれん発生益97億円の剥落に加え、韓国中央銀行による基準金利の段階的引上げに伴う預金金利の上昇や、コロナ禍に伴う経済悪化による貸倒引当金(損失評価引当金)繰入額の増加などにより、大幅な営業損失を計上した。ただ、将来を見据えて保守的に貸倒引当金を一括計上していることから、今後の業績を安定化するための損失と言えよう。

JT親愛貯蓄銀行の貸出残高は、不良債権増加やBIS規制遵守のために戦略的に貸出を抑制したことで、2023年12月末には2,453億円に減少した。米国西海岸のシリコンバレー銀行が2023年3月に経営破綻したことを受け、金融当局の今後の対応が不透明なこともあり、アクセルを踏む状況ではないとの判断から、量より質を重視した結果である。90日以上延滞債権比率は2023年12月末には9.58%と上昇しているが、個人向け有担保ローンにおいて一括計上した貸倒引当金を控除したネットでは2.77%と低水準である。管理組織の改編を行い回収とモニタリングを強化しており、延滞債権比率は今後低下する見通しだ。

一方、JT貯蓄銀行(株)では、貸出残高は2023年12月末に1,996億円とほぼ横ばいに推移した。90日以上延滞債権比率は2023年12月末には6.42%と上昇しているが、貸倒引当金を控除したネットでは3.32%と低水準に留まる。管理組織の改編を行い回収とモニタリングを強化することで、不良債権の抑制に注力している。なお、JT親愛貯蓄銀行は個人向け貸出の比率が高く、JT貯蓄銀行は中小企業取引に強いことが、両銀行の延滞債権比率の差になっている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 国重 希)

《HH》

提供:フィスコ

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