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明日の株式相場に向けて=インバウンドで人材関連株も新局面へ

市況
2022年10月18日 17時00分

きょう(18日)の東京株式市場は、日経平均株価が前営業日比380円高の2万7156円と急反発。ここ日替わりで強気と弱気が入れ替わっている感じだが、振り子の向きは既に変わっており、空売り筋のショートカバーの時間帯に入っているようだ。前日の欧米株は全面高で、特に米国ではこれまで下げの厳しかったナスダック総合株価指数の戻りが大きかった。外国為替市場では一時1ドル=149円台まで一段とドル高・円安が進み、これはインフレに喘ぐ米国、また総合的に円安恩恵が大きい日本、双方にとって悪い話ではない。

全体相場の底上げと相まって個別株物色の動きも盛んだが、半導体などハイテク株の戻りは買い戻しが主体であり、対して内需系のインバウンド 関連はテーマ買い、いわゆる順張りで買い上がる動きである。半導体関連の買い戻しが本格化すれば、日米ともに全体指数の上げ足は加速するが、その鍵を握るのは米長期金利の動向だ。FRBによる利上げ打ち止め感が改めて取り沙汰されるようになれば、目先積み上げられたショートポジション解消の動き、すなわち踏み上げ商状による急速な株高局面が演出されることになる。これが10月下旬から年末に向けて起こり得るというのが、強気論者の見方である。

ただし年末高の流れが形成された場合、来年はその分だけ下値リスクが高まる。今は金利の動向に絡む思惑で振り回されている。ターミナルレートは時間とともにコンセンサスが切り上がり現状は4.75~5.0%の水準とみられているが、もはやこの水準自体は問題ではなく、FRBによる利上げの終着点が見えさえすれば文句なく買い有利に傾く。しかし、そこが株価下落の終着点とはならず、来年は企業業績の悪化を背景とした逆業績相場の洗礼を受けることが避けられない。つまり、金融引き締め懸念による下落トレンドから逃れた後、企業業績や経済の実態悪を売り材料とする第2弾の下げが来年に来る公算が大きい。

一世を風靡した半導体関連や海運なども、ここから金融引き締めの打ち止め感からリバウンドに転じた後、そのまま中長期上昇波動に復帰できるほど甘くはなく、自らの業績悪化局面で下値を探る場面に遭遇する可能性が高い。そして、それはおそらく今より深い。そこまで認識したうえで、東京エレクトロン<8035>や日本郵船<9101>の戻りを取りに行くというのであれば、今のタイミングは十分に時宜を得ているかもしれない。

一方、短期的にはトレンドフォローの方が期待値は高い。それは紛れもなく今の個人投資家が目を向けているインバウンドやリオープン関連ということになる。ロイヤルホテル<9713>やコスモスイニシア<8844>などホテル関連株が強い動きだが、直近ではカプセルホテル案件に強みを持つビーロット<3452>も動兆しきりで要注目といえる。東急系不動産大手の東急不動産ホールディングス<3289>はリゾート開発でも強みを発揮し、パウダースノーで外国人に人気のニセコでは抜群の展開力を持っている。

インバウンドを発火点とした物色の炎は、サービス供給側の問題として浮上している人手不足を新たなテーマとして燃え広がっている。現場が猫の手も借りたい状態であっても企業側は正社員をそう簡単に増やせないため、必然的にアルバイトなど短期雇用のニーズが高くなる。同関連の代表的な銘柄であるフルキャストホールディングス<4848>は、きょう2800円台まで上値を伸ばし、新高値をつけた。同じ流れではツナググループ・ホールディングス<6551>も新値街道にあるが、こちらは400円前後の株価で依然値ごろ感があり継続マークしたい。更に株価低位のリブセンス<6054>も良いチャート。きょうは一時9%高と値を飛ばした後に上げ幅を縮小したが、5日・25日移動平均線のゴールデンクロスが目前で目が離せない。また、飲食店系の人材が圧倒的に不足しており、目先上昇一服となったもののクックビズ<6558>の物色人気ぶりはそれを反映している。このほか、求人サイト運営と派遣事業を手掛け、京都や金沢など地域活性化事業なども展開するピーエイ<4766>はインバウンド・リオープン関連の穴株として頭角を現しそうだ。

あすのスケジュールでは、午後取引終了後に9月の訪日外国人客数が発表される。また、東証グロース市場にSBIリーシングサービス<5834>が新規上場する。海外では9月の英消費者物価指数(CPI)、9月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)改定値、9月の米住宅着工件数など。このほか20日までの日程で、アジア太平洋経済協力会議(APEC)財務大臣会合がバンコクで行われる予定。(銀)

出所:MINKABU PRESS

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