セイノーHDがカイ気配スタート、上限11%の自社株買いと大幅増配計画を好感
セイノーホールディングス<9076>がカイ気配スタート。12日の取引終了後、取得総数2100万株(自己株式を除く発行済み株式総数の11.2%)、取得総額300億円を上限とする自社株買いを実施すると発表した。取得期間は6月13日から2024年6月12日まで。また、24年3月期の年間配当を前期比39円増配の95円にする計画を示した。これらを好感した買い注文が集まっている。
同社はあわせて、経営の方向性を示した中期ロードマップを公表した。PBR(株価純資産倍率)1倍超の早期実現に向けて、3~5年でROE(自己資本利益率)を8%以上とする目標を掲げた。配当方針も変更した。今後はDOE(自己資本配当率)4%以上を目安に年間配当を実施する。これまでの方針は1株年間11円を下限とし、DOE2.4%と連結配当性向30%のいずれか高い金額を目安に配当を実施する、というものだった。
更に同社は、消却前の発行済み株式総数(自己株式を含む)の9.6%に相当する2000万株を23年6月27日に消却することも決めた。
株探ニュース