川崎汽は大商いで3連騰、海運株は空売りのアンワインドの動き誘発
川崎汽船<9107>は商いを大きく膨らませ一時4%を超える大幅高で3連騰、売買代金は全上場銘柄でレーザーテック<6920>に次ぐ第2位に食い込んでいる。また、日本郵船<9101>、商船三井<9104>など大手を中心に海運株が軒並み高く、業種別値上がり率上位にランクインしている。9月末の配当権利落ち後に海運セクターはショート筋の売り仕掛けなどで株価水準を切り下げていたが、目先はそのアンワインドの動きを誘導している。前週末のビッグイベントであった9月の米雇用統計で非農業部門の雇用者数の伸びが想定を大きく上回ったものの、米国株市場ではNYダウなど全体指数が高くなり、その後の中東地域での地政学リスク発生に対しても強さを発揮した。これを受け空売り買い戻しの動きが誘発され、川崎汽をはじめ海運株はその象徴となっている。
株探ニュース