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BS11 Research Memo(1):良質な番組作りが広告収入拡大につながる流れが着実に進捗

特集
2018年5月22日 15時31分

■要約

日本BS放送<9414>は無料のBSデジタルハイビジョン放送「BS11(ビーエス・イレブン)」を運営する独立系BS放送局だ。BS放送は地上波放送と比較して、放送衛星を介して全国の約4,000万世帯の視聴者に全時間帯に同一放送を提供できるという特長がある。同社はこの特長と独立系としての強みを生かして高収益体質を実現している。

1. 2018年8月期第2四半期は大幅増収増益。利益は計画を4割上回る

同社の2018年8月期第2四半期決算は、売上高5,955百万円、営業利益1,577百万円で着地した。今第2四半期決算から連結決算に移行したため個別決算で比較すると、売上高5,955百万円(前年同期比10.1%増)、営業利益1,606百万円(同35.0%増)と大幅な増収増益となった。計画対比では、売上高はわずかに未達だったもののほぼ計画どおりとなった一方、営業利益を初めとする各利益項目は計画を4割以上上回った。2017年10月の改編では既存番組のブラッシュアップが主体となり、また広告宣伝費等においては効率的・効果的なタイミングを見極め実施するとともに、2018年4月の番組改編や11周年特別番組に向け、戦略的且つ積極的に投下するため費用をコントロールした結果、費用が想定を下回り、利益の上振れにつながった。

2. 2018年春の番組改編では新番組の積極的投入と大胆な番組編成で成長加速に挑む

同社は2020年8月期において売上高150億円を達成すべく、中期成長戦略に取り組んでいる。その中核は良質な自社制作番組の提供による広告収入の拡大だ。前述のように今第2四半期は既存番組主体で臨んだが、下半期に当たる2018年4月の番組改編では、新番組の積極投入と、平日全てで夜7時~9時の2時間番組投入という業界初の大胆な編成を敢行した。ここ数年BS放送業界全体の成長率が1ケタ台で低迷を続けるなか、同社は2ケタの成長率を維持している。これは同社の番組作りが視聴者やスポンサーの評価を着実に上げていることの証左であり、その勢いが今下期以降、一段と加速することが期待される。

3. 今通期の利益は会社予想を上回る可能性。費用の増大は長期的にはポジティブ

2018年8月期通期について同社は、売上高13,000百万円、営業利益2,240百万円を予想している。前述のように連結決算への移行に伴い期初予想から子会社収益の分だけ若干修正が加えられたが、同社単体の個別業績予想は期初から変更はない。売上高については、上半期(第2四半期累計期間)の未達分を下半期に取り戻せるかどうかが注目される。一方利益面では、上半期の上振れ分がそのまま残る形で、通期ベースでも会社予想を上回って着地する可能性が高いと弊社ではみている。仮に費用が想定以上に増加した場合でも、それは売上拡大への自信度の高まりの裏返しと考えられ、中長期的にはむしろポジティブだと弊社では考えている。

■Key Points

・認知度向上による広告収入の拡大と、BS放送の利点を生かしたローコストオペレーションの徹底で、高い収益性を追求

・「4つの“力”」と「5本の矢」により、2020年8月期に売上高150億円の達成を目指す

・2018年4月の改編では新番組の積極投入と大胆な番組編成で収益成長の加速を狙う

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

《MH》

提供:フィスコ

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