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ビジョン Research Memo(9):旅行関連サービスプラットフォームの拡充を進め、成長を加速化

特集
2018年9月13日 15時55分

■今後の見通し

3. 今後の成長戦略について

ビジョン<9416>は、中期経営計画・目標は公表していないが、「世の中の情報通信産業革命に貢献します。」という経営理念に沿って主要2事業の成長戦略を着実に実行することにより、中長期的に成長が見込まれる。特に、グローバルWiFi事業は、認知度の向上等により高成長が当面続く見通しで、業績も2ケタ成長が続くものと予想される。

グローバルWiFi事業では、市場を第1ステージ:アウトバウンド(日本から海外へ渡航する人)の展開、第2ステージ:インバウンド(海外から日本へ渡航する人)の展開、第3ステージ:海外から海外へ渡航する人の展開、の3つのステージに区分し、各ステージに応じたサービス展開を進め事業規模を拡大していく考えだ。

それぞれの市場規模について見ると、現在の主力となっている第1ステージのアウトバウンド市場については、日本人の海外旅行者数が年間1,700万人程度で今後も安定的に推移していくことが見込まれている。一方、第2ステージのインバウンド市場である訪日外国人旅行者数は2017年で2,800万人を超え、政府目標である2020年の4,000万人に向け順調に拡大している。最後に、第3ステージである世界の海外渡航者数の市場規模は2017年で年間13億人規模の巨大市場となっている。

同社の顧客平均単価を基に算出した各ステージにおける2017年時点での潜在市場規模は、第1ステージで約1,251億円、第2ステージで約2,008億円、第3ステージで約9兆円超となっており、現在主力のアウトバウンド市場だけで見ても、依然、成長余地は大きいと言える。2017年のグローバルWiFi事業のうち、アウトバウンド全体に占める同社サービスの利用率は11.7%と年々上昇傾向にある。市場シェアが約5割としてWiFiレンタルサービス全体の普及率はまだアウトバウンド全体の2割強にとどまっており、こうした観点からも成長余地は大きいと言える。

また、インバウンド需要に対する利用率は2017年で2.2%にとどまっている。同社では、タッチポイントや「スマートエントリー」の増設など利便性の向上を図ることで顧客獲得を進めていく戦略だ。一方、第3ステージに関しては、既存進出先である韓国、台湾、米国等で現地需要の取り込みを進めていく方針となっている。最大市場である中国市場に関しては価格競争が激しく、採算性の面から同社は参入を見送っている。また、欧米市場についてはWiFiルーターをレンタルする文化がまだ根付いておらず、競合事業者もほとんどないため、当面はWebプロモーション施策によって需要の掘り起こしを進めていく方針となっている。

一方、情報通信サービス事業に関しては、顧客企業の成長ステージに合わせ最適なサービスを最適なタイミングで提供するストック型ビジネスモデルを強化していくという従来の方針を継続していくことで、安定成長を目指していく方針となっている。同社の主要ターゲットとなるスタートアップ、ベンチャー企業は今後も年間で10万件を超える企業が新設されていくものと予想され、同社にとってはこれら新規顧客を確実に取り込むことによって、事業を拡大していく戦略となる。

そのほか、グローバルWiFi事業の顧客基盤を生かした旅行関連サービスプラットフォーム事業についても、前述した「ProDriver」サービスなど、新規サービスを今後も提供していく予定にしており、これら新規事業の収益化によって更なる成長に結び付けていく考えだ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《MH》

提供:フィスコ

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