九州電が一時9%超安と急反落、業績下方修正と減配を嫌気
九州電力<9508>が急反落。株価は一時、前日比9.8%安に売られ年初来安値を更新した。31日の取引終了後、20年3月期連結業績予想の減額修正と減配を発表したことが嫌気された。今3月期の売上高は2兆850億円から2兆350億円(前期比0.9%増)に見直されたほか、営業利益は1050億円が800億円(同7.6%減)、純利益は550億円から300億円(同3.1%減)に見直された。卸電力取引の市況低迷などによる他社販売電力料の減少が減収要因に働いたほか、LNGの転売での大幅な市況下落で損失が拡大する。同時に今期配当は従来予想から5円減の年35円(前期比5円増)とすることも明らかにした。アナリストからは「通年で原発が4基体制となり経営が正常化し、今期配当も期初は10円増の40円が見込まれていただけに失望感は大きい」との見方が出ている。
株探ニュース