レノバが大幅高で新値街道をまい進、業績急回復に加え岸田政権の脱炭素政策に思惑
レノバ<9519>が連日の大幅高。きょうは一時195円高の3615円まで買われ新値街道をまい進している。昨年12月下旬に秋田県由利本荘市沖の洋上風力事業者に選定されなかったことで狼狽売りを浴び株価を急落させたが、2月24日に1271円の年初来安値を形成後は徐々に下値を切り上げる展開となり、特に5月以降は戻り足に弾みがついている。8月8日に発表した22年4~6月期決算は営業利益が前年同期比2.5倍の61億900万円と急拡大、通期計画87億円(前期比10倍)に対する進捗率も70%を超えたことで見直しムードが高まった。
岸田首相は総合経済対策を10月に策定することを表明、脱炭素に向けたグリーントランスフォーメーション(GX)を成長戦略の骨子に掲げた22年度第2次補正予算案の編成が期待されるなか、同社株など再生エネルギー関連株への追い風が改めて意識されている。また、岸田政権では洋上風力発電の優先開発権を巡る公募ルールの見直しを進めており、ルール見直しに伴う参入機会の広がりが、同社にとってプラスに働くとの思惑も株価を刺激しているもようだ。
株探ニュース