ＡＶｉＣ：同業他社を上回る事業生産性と売上高成長率の高さを実現
ＡＶｉＣ<9554>は、デジタルマーケティングサービス（インターネット広告サービス、SEOコンサルティングサービス）の提供等を手掛ける
インターネット広告サービスでは、メディア運営会社から広告枠を仕入れ、広告効果を計測した上でクライアントに対し広告運用代行を行っている。SEOコンサルティングサービスでは、対象となるWebサイトの内部構造の最適化やコンテンツ作成等、SEO対策の効果を計測した上で総合的なソリューションを提供している。上期時点の売上高に対して、インターネット広告サービスが約60％、SEOコンサルティングサービス約40％を占めている。
同社は、高い品質のサービス提供に加えて、競合と比較して高い事業生産性（営業利益率）・業界最高水準の売上高成長率を、再現性をもって実現している。従業員の工数管理などを徹底して行っており、定量データに基づく経営の意思決定を行う。また、提供サービスの付加価値を維持した上で生産性を高めることを目的に、作業時間短縮及び自動化による効率化のための自社開発のマーケティングDXツールを積極的に活用している。直近ではAIを活用したコンテンツ作成に取り組んでおり、コスト削減につながりつつあるようだ。そのほか、人材育成にも積極的で、オンボーディング人材数を向上させながら事業成長ペースに合わせて適切に組織を拡大している。
2024年9月期上期累計の売上高は986百万円、営業損益が218百万円で着地した。人材採用・育成に加えて、エンタープライズクライアントをはじめとした新規クライアントの獲得の加速などの成長戦略の着実な実現により当初想定を上回る推移となっているようだ。通期の売上高は従来予想の1,902百万円から2,049百万円、営業利益は353百万円から441百万円に上方修正している。
同社は同業他社を上回る事業生産性と売上高成長率の高さを実現しているため、トップラインが伸びる中、今後も利益ベースでの2桁成長も想定しやすい。データに基づいた人材採用・育成も奏功しており、一人当たり売上高も上がっている。さらには、AIなど最先端の技術を駆使してコスト削減や生産性の増加につなげており、今後はより一層生産性高く高品質サービスを属人化せずに提供できる可能性もあろう。
《NH》
株探ニュース