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Jストリーム Research Memo(2):自社CDNを基盤にインターネット動画配信プラットフォームを提供

特集
2018年6月5日 15時32分

■会社概要

1. 会社概要

Jストリーム<4308>は、各種のインターネット動画配信用ソフトウェアを広く企業向けにカスタマイズし、インターネット上でのライブストリーミングやオンデマンドストリーミングのための配信プラットフォームとともに提供している。そのための基盤が自社で構築したCDN※で、大量のアクセスにも対応可能な上、どのようなデバイスにもどのような環境下でも安定した高速の配信を行うこと可能となっている。また、映像など配信するコンテンツの制作も行い、コンテンツをアップするためのWebサイトや、配信のためのシステムも制作・開発、運用している。

※CDN(Content Delivery Network):動画などコンテンツをインターネット経由で効率よく配信するために最適化された分散型ネットワークのこと。

同社の強みは、上場企業としての「信頼性」、動画の企画から制作、配信、分析までをワンストップでサポートする「利便性」、パイオニアとして歴史と経験に裏打ちされた「専門性」??にある。このため、国内のオンライン動画配信システム市場においてシェアNo.1(2015年1月デジタルインファクト調査)を誇り、顧客であるコンテンツプロバイダーや一般企業からの評価は高い。近年は、スマートフォンなどデジタルデバイスの普及により動画がコモディティ化していることから、同社は機能とサービスの提供方法をバージョンアップしている。

同社は継続的な成長のために、会社として社員に共通の価値観を提示することを重視しており、コーポレートメッセージとして「もっと素敵な伝え方を。」を掲げている。これを実現するために、2017年の創立20周年を機に「JストリームWAY」を策定。メンバーが実践するべき「考え方」と「行動」を、CSO(Customer(お客様に対して)、Self(あらゆる場面で、個人として)、Organization(組織として、組織の一員として))を軸に整理し、価値観に対する共通の認識を構築することで、企業力の向上を図っている。

世界初の動画配信ネットワーク専門会社として誕生

2.沿革

ISDN(Integrated Services Digital Network:統合デジタル通信網)がまだ先進的とされていた1997年、同社は、インターネットを利用したストリーミングによる動画や音楽の配信を行うことを目的に、トランス・コスモス<9715>、国際電信電話(株)(現KDDI<9433>)、(株)NTTPCコミュニケーションズ、米プログレッシブネットワークス・インク(現リアルネットワークス・インク<RNWK>)の出資により、リアル・ストリーム株式会社という社名で設立された。世界初のインターネットを使った本格的な動画配信専門会社の誕生である。その後は、各種Web・映像関連の制作やシステム開発を行うことで利便性を高めるとともに、ストリーミングのパイオニアとして、常に最新の技術に対応、最先端のソリューションを提供する体制を維持している。

成長期にある動画配信システム市場で優位性を堅持

3. 動画配信システム市場

インターネットによる動画配信の市場は、ブロードバンド化やスマートフォンの登場、各種機器の高機能化・ハイスピード化に伴い、成長期にあると考えられる。その中で同社は、動画配信プラットフォームを基盤に配信システムをワンストップで提供する専門企業という位置付けである。類似するビジネスモデルを有する企業は、米Brightcove(ブライトコーブ<BCOV>)やNTTスマートコネクト(株)、スキルアップ・ビデオテクノロジーズ(株)(ULIZA)、(株)エビリー(millvi)など動画配信プラットフォームを提供する企業である。そのほか、動画に限らず幅広く提供する米Akamai(アカマイ・テクノロジーズ<AKAM>)など外資系を中心とした大手CDN事業者、自社会員へのサービスとして配信を行っている大手ISP※、アマゾン・ドット・コム<AMZN>やマイクロソフト<MSFT>に代表されるクラウドインフラの提供事業者、大手コンテンツホルダーと提携して配信サービスを副次的に提供するポータルサイト事業者なども一部事業が被る。インターネット上で動画を共有する名目で行われる動画配信サービスもある。同社は、動画の配信に特化したビジネスモデルや長年蓄積されたノウハウ、セキュリティ、配信の安定性といった特徴を有しており、今後も動画配信に関しては優位性を維持することができると考えられる。

※ISP(Internet Service Provider):有料でインターネットへの接続サービスを提供する事業者。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)

《MH》

提供:フィスコ

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