アシードHDがカイ気配のまま水準切り上げる、今期利益上方修正受け短期資金が攻勢
アシードホールディングス<9959>が寄り付き大口の買い注文に商いが成立せず、気配値のまま水準を切り上げている。同社は西日本を地盤に酒類・飲料の製販を手掛け、自販機運営の大手でもある。16日取引終了後、21年3月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の2億6000万円から3億円に増額しており、これを手掛かり材料に投資資金を呼び込んでいる。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い収益環境に影響が懸念されたが、飲料製造への影響は限定的で、炭酸飲料や低アルコール飲料を中心に生産の回復基調が継続し会社側の想定を上回った。株式需給面では直近の信用買い残がわずか7000株と枯れ切った状態にあったことで、上値の軽さに着目した短期資金の食指を動かす形となった。
株探ニュース