前週末19日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―

注目
2018年1月22日 5時20分

■ハイパー <3054>  1,302円 (+300円、+29.9%) ストップ高

ハイパー <3054> [JQ]が急反騰でストップ高。同社は19日、AppGuard Marketing(東京都新宿区)と提携し、サイバーセキュリティー製品「AppGuard(アップガード)」の提供を開始すると発表。AppGuardは、システムの正しい動作と機能を守ることを目的とした新概念のセキュリティー製品。マルウェア(不正かつ有害に動作させる意図で作成された悪質なソフトウエアやコードの総称)自体の検知・駆除により攻撃を防止する従来のセキュリティー製品とは異なり、システムへの動作を監視・隔離することで、課題となっている未知のマルウェアに対し、サイバー攻撃から企業を守ることができる。

■レアジョブ <6096>  2,052円 (+400円、+24.2%) ストップ高

オンライン英会話で最大手のレアジョブ <6096> [東証M]が急反騰でストップ高。18日、同社が決算を発表。18年3月期の連結経常利益を従来予想の1000万円→1億円に10倍上方修正。従来の37.5%減益予想から一転して6.3倍増益見通しとなったことが買い材料視された。業務効率化の進展による人件費抑制や人員採用の計画未達などで、販管費が想定を下回ることが上振れの要因。

■津田駒工業 <6217>  289円 (+50円、+20.9%)

東証1部の上昇率トップ。津田駒工業 <6217> が急反騰。18日、同社が決算を発表。17年11月期の連結経常利益は前の期比39.0%減の3.5億円に落ち込んだものの、続く18年11月期は前期比2.8倍の10億円に急拡大する見通しとなったことが買い材料視された。前期はインドの高額紙幣廃止に伴う銀行業務混乱の影響や持分法投資損失の増加などが響き、大幅減益に沈んだ。今期は主力の繊維機械事業で中国向けジェットルームの受注が増加するほか、自動車関連などの設備投資需要の拡大を背景に工作機械も伸び、5.8%の増収を見込む。生産性の効率化を進め、採算改善も目指す。併せて、ロボットを利用した生産自動化システムの設計をワンストップで総合的に提供する、ロボットシステムインテグレーション事業を開始したと発表。人手不足が深刻化する中、ロボットを活用した自動化生産設備による生産効率向上の需要を取り込む。

■フィルC <3267>  6,660円 (+1,000円、+17.7%) ストップ高

フィル・カンパニー <3267> [東証M]が急反騰でストップ高。上場来高値を大幅更新した。同社は駐車場の上部空間を活用して空中店舗の企画提案および建築を行う。駐車場オーナーへの提案が好調で施工件数が拡大しており、業績急拡大が続いている。株価も昨年11月初旬に日本郵政 <6178> の投資子会社である日本郵政キャピタルの資本参加を契機に急速な上昇トレンドに突入。今月12日に発表した18年11月期の営業利益予想は5億1000万円(同72.1%増)と成長加速を見込んでおり、大口の買い注文が続いている。

■ハナツアーJ <6561>  2,925円 (+385円、+15.2%)

HANATOUR JAPAN <6561> [東証M]が6連騰。韓国からの日本向け旅行の手配業務などを手掛けており、インバウンド関連株物色の流れに乗っている。昨年12月15日に東証マザーズ市場に新規上場。初値は公開価格(2000円)を10%上回る2200円だった。19日で、公開価格からの上昇率は50%に乗せてきたが、直近IPO株のなかでは値上がり率は高くないだけに、出遅れ感からの買いも流入している様子だ。

■幸和製作所 <7807>  14,680円 (+1,830円、+14.2%)

幸和製作所 <7807> [JQ]が急反騰。18日、同社が2月28日現在の株主を対象に1→3の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の3分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。

■ケル <6919>  1,611円 (+178円、+12.4%)

ケル <6919> [JQ]が急反騰、約21年9ヵ月ぶりの高値水準となった。19日付の日本経済新聞でジャスダック銘柄が外国人に見直されていると紹介されており、なかで同社は「2017年夏前あたりから、欧州など外国人投資家の個別面談の依頼が舞い込む」と報じられたことが好材料視されたようだ。同社は、産業用の小型コネクターが主力で、その用途はデジタルカメラや半導体製造装置、電気自動車(EV)など多岐にわたる。第2四半期(17年4-9月)連結純利益は3億8600万円(前年同期比53.7%増)で、18年3月期通期予想に対する進捗率は65%に達していることから「業績見通しの上方修正に対する市場の期待は大きい」ともしている。

■JIA <7172>  3,715円 (+315円、+9.3%)

ジャパンインベストメントアドバイザー <7172> [東証M]が5日続伸。18日、同社が決算を発表。17年12月期の連結経常利益を従来予想の34億円→41.7億円に22.6%上方修正。増益率が51.8%増→86.2%増に拡大し、従来の7期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。主力の航空機リースや環境エネルギー案件の組成が順調に進む中、投資家からの旺盛な需要を背景に、出資金の販売が想定以上に伸びたことが寄与。

■北の達人 <2930>  2,410円 (+184円、+8.3%)

東証1部の上昇率3位。北の達人コーポレーション <2930> が続急伸。12日に発表した決算と業績修正が評価され、株価は17日に上場来高値2450円をつけ、16年末の125円(株式分割考慮)からわずか1年で「20倍(ダブルテンバガー)」を達成した。その後は利益確定売りに押される場面があったが、再び買い優勢に傾いている。同社は健康食品や化粧品のインターネット販売を手掛ける。ニッチな分野の高品質な商品と独自開発の広告データ分析システムによる高い収益力を武器に業績拡大が続いている。18年2月期第3四半期累計(3-11月)は集客体制の強化や積極的な広告宣伝が奏功し、売上高、経常利益ともに同期間の過去最高を大きく上回って着地した。併せて、広告の自社運用化の促進で広告宣伝費が想定を大幅に下回ることを踏まえ、通期の経常利益予想を81.9%も上方修正し、配当も2.5円増額している。

■いちご <2337>  460円 (+32円、+7.5%)

東証1部の上昇率6位。いちご <2337> が急反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が18日付で同社の投資判断「Buy(買い)」を継続し、目標株価を560円→590円に引き上げたことが買い材料視された。リポートでは、大型案件が多いリートなどへの売却が低水準にとどまる一方、含み益増加や富裕層向けへの売却本格化などで利益率が改善するとみて、19年2月期以降の利益予想を上方修正した。また、株価は依然割安感があると指摘している。

■タケエイ <2151>  1,408円 (+91円、+6.9%)

東証1部の上昇率8位。タケエイ <2151> が急反発。18日、同社が発行済み株式数(自社株を除く)の2.1%にあたる50万株(金額で6億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は2月1日から19年1月31日まで。

※19日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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