【↑】日経平均 大引け| 5日ぶり急反発、米追加関税発動も織り込み済み (7月6日)

市況
2018年7月6日 16時26分

日経平均株価

始値  21647.66

高値  21866.16(14:35)

安値  21642.96(13:07)

大引け 21788.14(前日比 +241.15 、 +1.12% )

売買高  13億9356万株 (東証1部概算)

売買代金 2兆4273億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は5日ぶり急反発、米国の追加関税発動も買い戻し誘発

2.為替のドル高・円安や中国・香港株などの切り返しで買い安心感浮上

3.午後1時に米政権が中国に対し追加関税を発動 、全般は織り込み済み

4.業種別では医薬品や電機株が上位に買われ、石油や保険株は冴えない

5.東証1部の8割の銘柄が上昇、売買代金2兆4000億円台に膨らむ

■東京市場概況

休日明けの米国市場では、NYダウは181ドル高と反発した。米国とEUが自動車関税を取り下げるとの観測で不安心理が和らぎ、幅広い銘柄で買いが優勢となった。

東京市場ではリスク回避売りの反動で買い優勢の展開となり、日経平均株価は一時300円を超える上昇を見せる場面があった。

6日の東京市場は、前日の米国株市場でNYダウなど主要指数がいずれも反発したことを受け、目先リスクオフの反動で幅広い銘柄に買い戻しや押し目買いが流入した。外国為替市場では1ドル=110円台後半の推移で円安傾向となったことや、取引時間中に中国や香港株などアジア株市場がプラス圏に切り返したことも投資家のセンチメント改善につながった。午後1時過ぎトランプ米政権が予定通り中国に対し追加関税を発動、中国もこれに対抗して米国への報復関税を発動することを発表したが、事前に織り込みが進んでいたこともあり、日経平均は後場上げ足を強める展開となった。業種別では医薬品や電機セクターが値上がり上位に買われ、石油や保険株はさえない動きとなった。東証1部全体の8割の銘柄が上昇、売買代金も2兆4000億円台に膨らんだ。

個別では、エーザイ<4523>がストップ高となり、トヨタ自動車<7203>、ソニー<6758>が堅調。ソフトバンクグループ<9984>、村田製作所<6981>も上昇した。ファナック<6954>、キーエンス<6861>も買われた。トーセ<4728>が値幅制限いっぱいに買われ、レノバ<9519>が急騰、大陽日酸<4091>、クスリのアオキホールディングス<3549>も値を飛ばした。北の達人コーポレーション<2930>、ラウンドワン<4680>も高い。

半面、良品計画<7453>が大幅安、NTT<9432>、リクルートホールディングス<6098>も冴えない。ぐるなび<2440>、クリーク・アンド・リバー社<4763>が急落、トーセイ<8923>、サンエー<2659>も大きく値を下げた。ベルシステム24ホールディングス<6183>、富士通ゼネラル<6755>なども安い。ソフトブレーン<4779>、日本電子<6951>も下落した。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はエーザイ <4523> 、TDK <6762> 、ファナック <6954> 、ソフトバンク <9984> 、東エレク <8035> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約114円。

一方、マイナス寄与の上位5銘柄はリクルート <6098> 、NTTデータ <9613> 、セブン&アイ <3382> 、日揮 <1963> 、花王 <4452> 。押し下げ効果は約13円。

東証33業種のうち上昇は27業種。上昇率の上位5業種は(1)医薬品、(2)電気機器、(3)卸売業、(4)ガラス土石製品、(5)海運業。一方、下落率の上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)保険業、(3)空運業、(4)鉱業、(5)小売業。

■個別材料株

△ジンズ <3046>

6月度既存店売上高が6ヵ月連続前年上回る。

△クスリアオキ <3549>

今期経常は7%増で9期連続最高益、2円増配へ。

△SHIFT <3697> [東証M]

グループ連携によるトータルソリューションの提供を開始。

△大陽日酸 <4091>

米プラクスエア社の欧州事業の一部を約50億ユーロで買収。

△エーザイ <4523>

新薬候補の開発を巡るトップライン結果を取得。

△ラクオリア <4579> [JQG]

韓国CJヘルスケアからマイルストン達成に伴う一時金を受領へ。

△トーセ <4728>

第3四半期営業利益は2.1倍。

△東海カ <5301>

三菱UFJMS証券が新規「オーバーウエート」でカバレッジ開始。

△エスクロAJ <6093>

リッチロードと「H'OURS」の利用に関し業務提携。

△三光合成 <7888> [東証2]

19年5月期は3期連続営業最高益更新見込む。

▼薬王堂 <3385>

非開示だった上期経常は1%減益へ。

▼乃村工芸社 <9716>

3-5月期(1Q)経常は69%減益で着地。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)エーザイ <4523> 、(2)レノバ <9519> 、(3)トーセ <4728> 、(4)クスリアオキ <3549> 、(5)アイビーシー <3920> 、(6)大陽日酸 <4091> 、(7)オロ <3983> 、(8)宮越HD <6620> 、(9)エムアップ <3661> 、(10)ユニデンHD <6815>

値下がり率上位10傑は(1)ぐるなび <2440> 、(2)薬王堂 <3385> 、(3)海洋掘削 <1606> 、(4)C&R <4763> 、(5)あすか薬 <4514> 、(6)トーセイ <8923> 、(7)良品計画 <7453> 、(8)サンエー <2659> 、(9)乃村工芸社 <9716> 、(10)田淵電 <6624>

【大引け】

日経平均は前日比241.15円(1.12%)高の2万1788.14円。TOPIXは前日比15.34(0.92%)高の1691.54。出来高は概算で13億9356万株。東証1部の値上がり銘柄数は1684、値下がり銘柄数は362となった。日経ジャスダック平均は3726.65円(47.47円高)。

[2018年7月6日]

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