ゼロから始める「株探」の歩き方 ― (8)大化け期待の有望成長銘柄をチャートで探そう

特集
2019年11月8日 13時46分


「有望成長株探しにチャートパターンを活用!」

横山利香(ファイナンシャルプランナー、テクニカルアナリスト)

◆投資手法によって使い分けたい様々なチャート

株価は取引ができる時間(立会時間)中は、時々刻々と動いています。その取引時間中の株価の動きをチャートに表したのが「日中足」チャートになります。取引が行われればチャート上に株価がプロットされるわけですが、前回は一般的なチャートである「ローソク足」について解説しました。

しかし、「日中足」タブを選択して日中足チャートを見ると、株価がローソク足ではなく折れ線で表示されています(図3参照)。株価を折れ線で表示したチャートを「ラインチャート」と言います。株価を表示するチャートには様々な種類があり、代表的なものには「ローソク足チャート」や「ラインチャート」「バーチャート」「ティック(TICK)チャート」などがあります。「ローソク足」では、株価の「始値」「終値」「高値」「安値」とその日の動きを手に取るように把握できることがメリットになります。しかし、時々刻々と動く株価の流れを把握できれば十分という場合もあります。そのような時に使うのが、終値を結んだラインチャートです。基本情報ページの日中足チャートは、1分足の終値を折れ線で結んだものが表示されています。株価の方向性を見れればよいという場合には、このラインチャートで十分でしょう。

図3 個別銘柄の基本情報ページ 日中足チャート(ラインチャート)

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株探で使えるのはローソク足とラインチャートの二つですが、このほかのチャートについてもご紹介しておきます。「バーチャート」は一つのバー(棒=縦線)と横線を用いて「始値」「終値」「高値」「安値」を表現したものです。ローソク足との違いは実体がないところです(図4参照)。

図4 株価の動きを縦線と横線で表すバーチャート

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また、「ティックチャート」とは、取引が約定するたびにそれを点でプロットしたものです。そして、VWAP(ブイワップ、Volume Weighted Average Price=売買高加重平均価格)という線が一緒に表示されるのが一般的です(図5参照)。VWAPは、すべての取引を出来高で加重平均したものであり、平均売買価格を表しています。つまり、VWAPより株価が上回っていれば、その日買った人全員の損益の合計がプラスであり、地合いが強いことを意味しています。反対に、株価がVWAPを下回っていたら損益の合計はマイナスで、地合いが弱いことになります。ティックチャートはデイトレード(日計り)をする時に利用すると便利なチャートです。

図5 デイトレードで使われるティックチャートとVWAP

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株式投資には、たとえば一日で売り買いを完結させる「デイトレード」や、数日、数週間といった株価の動きのなかで売り買いを行う「スイングトレード」、割安な株を数年保有する「中長期投資」など、いくつかの取引手法があります。自分の取引手法に合わせて、いろいろな種類のチャート、期間を使い分ければよいでしょう。

次ページ:トレンド分析で有望株をふるい分け

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