ゼロから始める「株探」の歩き方 ― (22)上昇銘柄ピックアップの鉄則!投資判断を惑わす罠を回避しよう

特集
2020年6月12日 9時30分

移動平均線を活用して上昇基調の銘柄を探す

横山利香(ファイナンシャルプランナー、テクニカルアナリスト)

◆トレンドフォローの神髄とは?

ゴールデンクロスで買いサインが出現したとしても、「株価がこれから本当に上昇するのかな?」と不安に思う人も多いことでしょう。株価は企業業績やその時の地合いなどに影響を受けて動くことも多く、将来の株価の動きを予測することは困難を極めるからです。

私は長年トレンドフォロー(順張り)戦略をとって売買を行っています。株価は基本的に長い時間をかけて上昇し、あっという間に下落します。そのため、株価の天底を狙う逆張りの取引では、上昇した株価がいつ下落に転じるのか常に気にしなければならなくて落ち着きません。それに対して、じっくりと値上がりする可能性の高い銘柄を順張りで買う取引のほうが儲かる確率が高いと考えています。なかでも将来の企業業績の成長が株価に織り込まれていない銘柄の場合には、いずれ投資家にも評価されるようになり、時間をかけて株価は上昇に転じていくことが大半です。

株式投資に限らないのかもしれませんが、自分が売った値段より高い値段で買うことに抵抗感のある投資家は意外と多く、なかなか買えないという話をよく聞きます。しかし、将来の成長性を織り込むまで株価は時間をかけて上昇していくわけですから、このような銘柄では「上昇する」から買わなければならないということになります。つまり、上昇期待値の高い銘柄の上昇トレンドに乗っていくことが、トレンドフォロー戦略の真髄なのです。

では、そうした銘柄をどうやって見つけるのかといえば、上昇トレンドにある銘柄を探せばよいのです。そこで活用したいのが「移動平均線上昇トレンド銘柄」です。「移動平均線上昇トレンド銘柄」では、25日と75日、そして200日の移動平均線がどれも上向いており、株価が上昇トレンドを堅持している銘柄を一覧表で表示してくれます。

なお、注意点としては、一覧で表示されるすべての銘柄が好業績であるというわけではありません。その時々の思惑や需給などで株価が上昇している仕手株などが混ざっている場合もありますから、必ずどのような企業であるのか、業績はどうなのかなど、投資をする前に十分に確認してください。

図3 移動平均線上昇トレンド銘柄

【タイトル】

次ページ:売られ過ぎ銘柄の修正の動きをキャッチ

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