話題株ピックアップ【昼刊】:ラクスル、三菱UFJ、日本航空

注目
2020年6月12日 11時38分

■ラクスル <4384>  2,875円  +277 円 (+10.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位

ラクスル<4384>が急反発している。11日の取引終了後、20年7月期の業績予想について、営業損益を5億6000万円の赤字~6億6000万円の赤字から3億4000万円の赤字~4億2000万円の赤字(前期1億4300万円の黒字)へ上方修正したことが好感されている。緊急事態宣言発令後の印刷業の落ち込みが大きく、売上高は下方修正したものの、各事業で売上総利益率の改善に注力したことに加えて、生産性向上の取り組みや広告宣伝費の一時的な抑制などが寄与し、営業赤字は縮小する見通しという。なお、同時に発表した第3四半期累計(19年8月~20年4月)営業損益は4億3400万円の赤字(前年同期1億4900万円の黒字)だった。

■GAテクノ <3491>  4,120円  +155 円 (+3.9%)  11:30現在

GA technologies<3491>が急伸している。11日の取引終了後に発表した第2四半期累計(19年11月~20年4月)連結決算が、売上高245億8400万円(前年同期比46.8%増)、営業利益4億2400万円(同26.8%増)、純利益1億1500万円(同22.1%減)と大幅営業増益となったことが好感されている。中古不動産と購入希望者をマッチングする、主力の流通プラットフォーム「RENOSY(リノシー)」の会員数が同80.1%増の7万6653人と順調に増加したことが牽引した。また、新型コロナウイルスの感染拡大により、金融機関の稼働減に伴う販売活動の停滞や管理会社の営業停滞に伴う仲介可能物件数減少、更に仲介業界の冷え込みによる電子申し込み利用減などの影響があったが、非対面販売体制の早期確立、自社メディアの強化や賃貸業界のDXシフトに取り組んでいたことが奏功し、大幅増益を確保した。なお、20年10月期通期業績予想は、売上高610億円(前期比55.3%増)、営業利益18億円(同50.9%増)、純利益7億7000万円(同50.9%増)の従来見通しを据え置いている。同時に、中華圏最大級の日本不動産販売プラットフォーム「神居秒算」を取得することで、NeoX(東京都渋谷区)グループと基本合意したと発表した。既存の不動産投資事業の市場拡大や、連携によるRENOSY会員数の拡大によるメディア力の強化、不動産会社向けメディア販売によるストック収益の獲得などを図ることが目的。なお、業績への影響は軽微としている。

■GMO-PG <3769>  11,270円  +150 円 (+1.4%)  11:30現在

GMOペイメントゲートウェイ<3769>は反発。11日の取引終了後、連結子会社であるGMOフィナンシャルゲート<4051>の東京証券取引所マザーズへの新規上場が承認されたと発表しており、これが好感されているようだ。GMO-PGは現在、GMOフィナンシャルゲート株の64.8%を所有しており、上場に伴う新株発行後の所有株式数は60.8%になる見通し。

■ACCESS <4813>  985円  -119 円 (-10.8%)  11:30現在  東証1部 下落率2位

11日に決算を発表。「2-4月期(1Q)経常は赤字拡大で着地」が嫌気された。

ACCESS <4813> が6月11日大引け後(15:00)に決算を発表。21年1月期第1四半期(2-4月)の連結経常損益は10.8億円の赤字(前年同期は5.1億円の赤字)に赤字幅が拡大した。

⇒⇒ACCESSの詳しい業績推移表を見る

■シーイーシー <9692>  1,737円  -174 円 (-9.1%)  11:30現在  東証1部 下落率3位

11日に決算を発表。「2-4月期(1Q)経常は6%減益で着地」が嫌気された。

シーイーシー <9692> が6月11日大引け後(15:00)に決算を発表。21年1月期第1四半期(2-4月)の連結経常利益は前年同期比6.0%減の15.5億円に減ったが、2-7月期(上期)計画の30.5億円に対する進捗率は50.8%となり、5年平均の51.3%とほぼ同水準だった。

⇒⇒シーイーシーの詳しい業績推移表を見る

■ステムリム <4599>  597円  -35 円 (-5.5%)  11:30現在

12日付の朝刊で「8-4月期経常は赤字縮小で着地」と一部報じられたことが材料視された。

■鎌倉新書 <6184>  1,140円  -63 円 (-5.2%)  11:30現在

11日に決算を発表。「2-4月期(1Q)経常は赤字転落で着地」が嫌気された。

鎌倉新書 <6184> が6月11日大引け後(15:30)に決算を発表。21年1月期第1四半期(2-4月)の連結経常損益は4700万円の赤字(前年同期は1億2800万円の黒字)に転落した。

⇒⇒鎌倉新書の詳しい業績推移表を見る

■東京ドーム <9681>  827円  -45 円 (-5.2%)  11:30現在

11日に決算を発表。「2-4月期(1Q)経常は赤字転落で着地」が嫌気された。

東京ドーム <9681> が6月11日大引け後(15:00)に決算を発表。21年1月期第1四半期(2-4月)の連結経常損益は24.2億円の赤字(前年同期は12.9億円の黒字)に転落した。

⇒⇒東京ドームの詳しい業績推移表を見る

■三菱UFJ <8306>  433.1円  -12.8 円 (-2.9%)  11:30現在

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>といった銀行株が軒並み安。前日の米国市場でNYダウが大幅安となり、JPモルガン・チェースやシティグループといった米銀行株が売られるなか、日本の銀行株にも売りが膨らんでいる。特に、11日の米10年債利回りは前日比0.051%低い0.672%を付け景気の先行き懸念から金利は低下基調にある。この長短金利差の縮小は銀行株の業績には逆風になるとの見方から、売りが先行する展開となっている。

■日本航空 <9201>  2,200円  -50 円 (-2.2%)  11:30現在

日本航空<9201>とANAホールディングス<9202>がともに大幅安で4日続落となっている。米ジョンズ・ホプキンス大学が11日、米国内の新型コロナウイルスの累計感染者数が200万人台を突破したと報告したことが伝わっている。これを受けて新型コロナウイルスの感染拡大第2波が懸念されており、旅客需要の回復の遅れへの警戒から売られているようだ。

■山王 <3441>  922円  +149 円 (+19.3%) 一時ストップ高   11:30現在

山王<3441>が全体急落相場に逆行して急騰している。11日取引終了後に発表した20年7月期第3四半期累計(19年8月~20年4月)の連結経常損益が8600万円の黒字(前年同期は2億8500万円の赤字)に浮上しており、これを好感する買いが向かった。国内で5G(第5世代移動通信システム)関連を中心に部品需要が回復基調にある通信向け分野の受注が拡大し、売上高は前年同期比7.9%増の59億100万円に伸びて着地。東北工場に新ラインを建設するなど積極的な受注活動に取り組んだことが奏功した。併せて、未定としていた通期の業績予想を発表。売上高78億円(前期比9.8%増)、経常損益6500万円の黒字(前期は4億1000万円の赤字)に浮上する見通しとなった。

■VIX短先物 <1552>  13,430円  +2,010 円 (+17.6%)  11:30現在

国際のETF VIX短期先物指数<1552>は前日比17%を超す急騰。同ETFは「恐怖指数」と呼ばれる米VIX指数とリンクしており、米国市場の波乱時には上昇する特性を持つ。11日の米VIX指数は前日に比べ13.22(47.95%)ポイント高の40.79に急上昇。終値で4月23日以来となる40台に乗せた。米国景気に対する慎重な見方が強まったほか、新型コロナウイルス感染「第2波」への警戒感が膨らみ、NYダウが大幅安となったことが警戒された。こうしたなか、この日のVIX短先物は上昇している。

■すららネット <3998>  10,390円  +1,300 円 (+14.3%) 一時ストップ高   11:30現在

12日に発表した「すららネット、株式分割を発表」が買い材料視された。

株式分割ならびに株式分割に伴う定款の一部変更に関するお知らせ

⇒⇒すららネットの会社開示情報を見る

■シャノン <3976>  2,119円  +251 円 (+13.4%)  11:30現在

シャノン<3976>が3日ぶりに急反発している。同社は11日取引終了後に、20年10月期第2四半期累計(19年11月~20年4月)の連結決算を発表。営業損益が6500万円の黒字(前年同期は2900万円の赤字)となったことが好感されているようだ。売上高は前年同期比7.8%増の9億6500万円で着地。サブスクリプション売り上げ(システム利用料に関する月額契約金額から発生する売り上げと従量課金売り上げ)が伸びたことなどが寄与した。なお、20年10月期通期の連結業績予想は売上高が前期比7.9%減の17億1000万円、営業損益が2600万円の赤字とする従来計画を据え置いている。

■川本産業 <3604>  1,392円  +161 円 (+13.1%)  11:30現在

川本産業<3604>が急騰している。11日の取引終了後、未定としていた21年3月期の連結業績予想について、売上高270億円(前期比7.6%増)、営業利益4億円(同72.4%増)、純利益3億円(同18.1%増)を見込むとしたことが好感されている。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、主力の医療機器等製造事業でマスクや手指消毒剤など感染管理製品の需要が医療機関や介護施設向けに高まったほか、医療・育児用品等卸売事業でも通販企業向け感染管理製品の売り上げが増加していることが牽引する見通し。なお、同じく未定としていた配当予想については、期末一括8円にすると発表しており、これも好材料視されている。前期実績に対しては2円の増配になる予定だ。

●ストップ高銘柄

古河電池 <6937>  1,368円  +300 円 (+28.1%) ストップ高買い気配   11:30現在

JMACS <5817>  924円  +150 円 (+19.4%) ストップ高   11:30現在

ツインバード工業 <6897>  747円  +100 円 (+15.5%) ストップ高   11:30現在

など、3銘柄

●ストップ安銘柄

ディー・エル・イー <3686>  505円  -100 円 (-16.5%) ストップ安売り気配   11:30現在

など、1銘柄

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