話題株ピックアップ【夕刊】(3):中外薬、KIMOTO、表示灯

注目
2021年4月23日 15時21分

■中外製薬 <4519>  4,337円  -51 円 (-1.2%)  本日終値

中外製薬<4519>は反落。22日の取引終了後に発表した第1四半期(1~3月)連結決算が、売上高1688億1700万円(前年同期比5.9%減)、営業利益639億6700万円(同11.7%減)、純利益474億1100万円(同8.0%減)と2ケタ営業減益となったことが嫌気された。主力の抗悪性腫瘍剤「テセントリク」は引き続き伸長したものの、昨年4月の薬価改定や後発品との競争激化の影響があったほか、関節リウマチ薬「アクテムラ」などロシュ向け輸出が減少した。なお、21年12月期通期業績予想は、売上高8000億円(前期比1.7%増)、コア営業利益3200億円(同3.9%増)、コア純利益2320億円(同5.7%増)の従来見通しを据え置いている。

■ニトリホールディングス <9843>  19,870円  -110 円 (-0.6%)  本日終値

ニトリホールディングス<9843>は小動き。22日の取引終了後に発表した4月度(3月21日~4月20日)の月次国内売上高で、既存店売上高が前年同月比2.3%増と2カ月ぶりに前年実績を上回ったが市場の反応は限定的のようだ。在宅勤務需要が継続したことで、ホームオフィス家具の売り上げが好調だったほか、テレビCM効果もあり、リビング収納・整理用品などが売り上げを牽引した。また、通販事業も引き続き好調だった。なお、全店売上高は同4.8%増だった。

■KIMOTO <7908>  289円  +47 円 (+19.4%)  本日終値  東証1部 上昇率トップ

KIMOTO<7908>が急騰。同社は22日取引終了後に、21年3月期通期の連結決算を発表。売上高は前の期比3.8%減の115億5700万円(従来予想は111億円)、営業損益は4億200万円の黒字(従来予想は2000万円の黒字)で着地した。主要取引先の事業活動が徐々に回復するなか、IoT関連製品向け高付加価値製品の売り上げが増加。利益面では、生産体制の効率化に伴う原価低減や販管費の抑制が寄与した。あわせて公表した22年3月期通期の連結業績予想は、売上高が前期比9.0%増の126億円、営業利益が同2.2倍の9億円を見込む。世界市場の回復傾向が続くとの想定のもと、フィルム事業ではデジタルトランスフォーメーション(DX)による効率化及び自動化を進めるほか、デジタルツイン事業では点群データ処理やデータ編集を中心に新たな顧客を開拓するとしている。

■エイトレッド <3969>  2,737円  +370 円 (+15.6%)  本日終値  東証1部 上昇率3位

エイトレッド<3969>が急騰。同社はワークフローソフトをパッケージ及びクラウドで提供するが、企業デジタルトランスフォーメーション(DX)投資需要を捉え業績は好調に推移している。22日取引終了後に発表した22年3月期業績予想は、営業利益が前期比12%増の8億8000万円と前期の大幅増益に続き2ケタ成長を確保する見通しとなった。これで8期連続の過去最高利益更新となる。また好業績を背景に今期年間配当も前期実績に2円増配の22円を計画している。これを好感する形で投資資金が流入した。

■アルー <7043>  1,500円  +151 円 (+11.2%)  本日終値

アルー<7043>が急反騰。22日の取引終了後、ヤフー(東京都千代田区)とデジタルトランスフォーメーション(DX)人材育成の分野で連携すると発表しており、今後の業容拡大を期待した買いが入ったようだ。ヤフーから提供を受けたDX人材教育に関するコンテンツを、アルーのオンライン研修やeラーニングサービスなどで活用する。

■表示灯 <7368>  2,799円  +239 円 (+9.3%) 一時ストップ高   本日終値

表示灯<7368>が一時ストップ高。22日の取引終了後、集計中の21年3月期単独業績について、売上高が126億5800万円から132億3000万円(前の期比1.3%増)へ、営業利益が9億5000万円から13億3000万円(同25.7%増)へ、純利益が7億400万円から9億5000万円(同17.7%増)へ上振れ、減益予想から一転して営業増益で着地したようだと発表したことが好感された。新型コロナウイルスの感染拡大の影響を懸念していたものの、12月以降にアド・プロモーション事業で追加受注があり、サイン事業でも大口の新規取引や追加受注があったことが要因。また、リモート営業が増加したことによる出張費の減少などにより販管費が抑制できたことも寄与した。

■MRT <6034>  1,286円  +76 円 (+6.3%)  本日終値

MRT<6034>が4日ぶりに反発。22日の取引終了後、兵庫県伊丹市から新型コロナウイルスワクチン接種における医療人材紹介コンサルティング業務を受託したと発表しており、これが好感された。新型コロナウイルス感染症対策として速やかなワクチンの接種が求められている一方、接種に必要な医療人材は慢性的に地域に不足していることから、同社では全国の医療人材のネットワークを活用して、新型コロナウイルスワクチン接種に必要な医療人材の確保を支援する事業を展開している。今回はワクチン接種期間において、伊丹市に向けて同ワクチン接種を担う医療人材の紹介及び採用管理サービスである「Re:ray」を活用し、円滑なワクチン接種の体制構築を支援するとしている。

●ストップ高銘柄

なし

●ストップ安銘柄

セキド <9878>  1,765円  -500 円 (-22.1%) ストップ安   本日終値

ネオマーケティング <4196>  3,365円  -700 円 (-17.2%) ストップ安   本日終値

以上、2銘柄

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