話題株ピックアップ【夕刊】(3):DMG森精機、ダイキン、ホンダ

注目
2021年8月5日 15時22分

■DMG森精機 <6141>  1,769円  +39 円 (+2.3%)  本日終値

DMG森精機<6141>は後場急伸。正午ごろ、21年12月期連結業績予想について、売上高を3450億円から3650億円(前期比11.2%増)へ、営業利益を140億円から200億円(同87.4%増)へ、純利益を60億円から110億円(同6.3倍)へ上方修正し、あわせて10円を予定していた期末配当予想を20円に引き上げたことが好感された。足もとで、全世界的に工作機械需要が回復していることを受けて、半導体や電気自動車(EV)関連を中心に受注が好調に推移していることが要因。なお、年間配当は30円(従来予想20円)となり、前期実績に対しては10円の増配となる予定だ。同時に発表した第2四半期累計(1~6月)決算は、売上高1782億4600万円(前年同期比15.5%増)、営業利益102億800万円(同4.2倍)、最終損益60億9700万円の黒字(前年同期21億5300万円の赤字)だった。

■プレス工業 <7246>  373円  +8 円 (+2.2%)  本日終値

プレス工業<7246>が後場急伸。きょう午後2時ごろ、22年3月期業績予想の上方修正を発表し、純利益を48億円から58億円(前期14億8900万円)へ増額しており、これを好感した買いが入ったようだ。売上高見通しも1495億円から1524億円(同1537億2500万円)へ見直した。上期の自動車関連事業・建設機械関連事業における生産が想定を上回る見通しとなったほか、前期から取り組んでいる生産性向上や合理化活動、コスト削減などが寄与した。なお、同時に発表した第1四半期(4~6月)の決算は、売上高405億3700万円(前年同期388億5800万円)、純利益23億9100万円(同6億8100万円の赤字)だった。

■ダイキン工業 <6367>  25,170円  +500 円 (+2.0%)  本日終値

ダイキン工業<6367>が続伸。株価は一時、初の2万5000円台に乗せ上場来高値を更新した。同社は3日、22年3月期連結営業利益を2700億円から2900億円(前期比21.5%増)に増額修正したことが引き続き好感された。先進国を中心に住宅用空調の需要が好調に推移している。水戸証券では4日、上方修正された会社計画は保守的と指摘。同社株のレーティング「B+」を継続するとともに、目標株価を2万4500円から3万円に引き上げた。同証券では今3月期の同利益は3270億円と予想している。

■ホンダ <7267>  3,612円  +65 円 (+1.8%)  本日終値

ホンダ<7267>は3日ぶりに反発。4日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を15兆2000億円から15兆4500億円(前期比17.3%増)へ、営業利益を6600億円から7800億円(同18.1%増)へ、純利益を5900億円から6700億円(同1.9%増)へ上方修正したことが好感された。売り上げの変動及び構成差によるプラス効果のほか、想定為替レートを1ドル=106円と1円円安に見直したことも寄与する。なお、同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、売上高3兆5838億円(前年同期比68.7%増)、営業損益2432億1000万円の黒字(前年同期1136億9100万円の赤字)、最終損益2225億1200万円の黒字(同808億7100万円の赤字)だった。また、上限を1800万株(発行済み株数の1.0%)、または700億円とする自社株買いも発表しており、これも好材料視された。取得期間は8月5日から12月31日までで、自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による買い付け及び取引一任契約に基づく市場買い付けにより取得するとしている。

■昭電線HD <5805>  2,128円  +29 円 (+1.4%)  本日終値

昭和電線ホールディングス<5805>は6日続伸し年初来高値を更新。同社が2日に発表した第1四半期(4~6月)の連結営業利益は前年同期比4.1倍の25億6600万円と大幅増益となった。エネルギー・インフラ事業は汎用電線の大口案件向けが伸び、電力インフラ向けも電力強靭化や再生エネルギー連携の需要が好調だった。ただ、22年3月期の同利益は前期比13.3%増の86億円の予想で据え置かれた。この決算を受け、岩井コスモ証券は4日、同社株の投資判断「A」を継続するとともに目標株価を2200円から2320円に引き上げた。同証券では、第1四半期時点での今3月期営業利益に対する進捗率は29.8%と高いことを指摘し、89億円への増額修正を予想している。

■川崎重工業 <7012>  2,353円  +28 円 (+1.2%)  本日終値

川崎重工業<7012>が後場に入って上げ幅を拡大。きょう11時30分に、22年3月期の連結経常損益を従来予想の200億円の黒字から280億円の黒字(前期は28億5500万円の赤字)へ上方修正すると発表しており、これが好感された。前提となる為替レートを1ドル106円から109円に見直したことに加え、モーターサイクル&エンジン事業が二輪車・四輪車の旺盛な需要を背景に、北米を中心に販売が増加する見通しとなったことが上振れの背景。なお、同時に発表した第1四半期(4~6月)の同損益は131億2600万円の黒字(前年同期は189億3100万円の赤字)だった。

■三井E&S <7003>  482円  +5 円 (+1.1%)  本日終値

三井E&Sホールディングス<7003>が高い。前日は目先筋の利益確定売りに急落する展開となっていたが、きょうは一転してリバウンド期待の買いが集中した。足もと業績回復色を強めており、4日取引終了後に発表した21年4~6月期業績は売上高が前年同期比15.6%増の1859億2700万円と2ケタ伸長を達成し、本業のもうけを示す営業損益は27億6000万円と黒字化(前年同期実績は150億9200万円の赤字)した。第1四半期時点での対通期進捗率は55%に達しており、業績予想の上方修正を期待した投資資金の流入を誘った。なお、最終損益は関係会社株式の売却に伴う特別利益の計上に伴い57億1200万円の黒字(同84億6800万円の赤字)となり通期計画の30億円を大幅に上回った。

■インテージH <4326>  1,312円  -214 円 (-14.0%)  本日終値  東証1部 下落率2位

インテージホールディングス<4326>は急落。4日の取引終了後、22年6月期の連結業績予想を発表し、純利益が前期比17.0%減の28億円の見通しとしたことから、これを嫌気した売りが出たようだ。あわせて発表した21年6月期の純利益は33億7200万円だった。20年6月期が変則決算であることから前の期との比較はないが、前年の同じ時期に比べて2.0倍増益で着地した。主力事業のパネル調査が好調だったほか、一般用医薬品・医療用医薬品の市場調査なども堅調に推移した。あわせて、上限を100万株(発行済み株数の2.47%)または12億円とする自社株買いを実施すると発表した。取得期間は8月5日から22年6月30日まで。

■五洋建設 <1893>  685円  -60 円 (-8.1%)  本日終値

4日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は32%減益で着地」が嫌気された。

五洋建設 <1893> が8月4日大引け後(15:00)に決算を発表。22年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比32.4%減の57.4億円に落ち込み、通期計画の285億円に対する進捗率は20.2%にとどまり、5年平均の26.6%も下回った。

⇒⇒五洋建設の詳しい業績推移表を見る

■ネットワンシステムズ <7518>  3,600円  -200 円 (-5.3%)  本日終値

ネットワンシステムズ<7518>が急反落。同社は4日取引終了後に、22年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比21.4%減の20億5800万円となり、上半期計画67億円に対する進捗率が30.7%にとどまったことがネガティブ視されたようだ。売上高は同0.9%増の368億4600万円で着地した。通信事業者市場及びパートナー事業は堅調に推移したが、事業拡大に向けた人員増や不正事案の再発防止策の前倒しなどで販管費が増加したことが利益面に影響した。なお、上半期及び通期の業績予想は従来計画を据え置いている。

■不二硝子 <5212>  1,985円  +400 円 (+25.2%) ストップ高   本日終値

不二硝子<5212>がストップ高に買われた。今週初の2日から急速人気化し2営業日続けてストップ高に買われた後、前日は急反落を余儀なくされていた。きょうは朝安後に再び大口の投資マネーが流入し400円高はストップ高に買われる人気となった。同社は医薬品向け管瓶など医療用ガラスを主力展開している。新型コロナウイルスのデルタ株の感染拡大などを背景に、ブースター接種にとどまらず、継続的なワクチン接種の必要性も指摘されるようになっており、ワクチンに対応した新たな管瓶需要が高まるとの思惑が同社株を刺激している。時価総額40億円前後と小型で足が軽いこともあって、個人投資家などを中心に値幅取りを狙った短期資金の売り買いが活発化した。

●ストップ高銘柄

東京ソワール <8040>  1,393円  +300 円 (+27.5%) ストップ高   本日終値

グローバルウェイ <3936>  4,505円  +700 円 (+18.4%) ストップ高   本日終値

玉井商船 <9127>  1,010円  +150 円 (+17.4%) ストップ高   本日終値

星医療酸器 <7634>  4,820円  +700 円 (+17.0%) ストップ高   本日終値

など、6銘柄

●ストップ安銘柄

京極運輸商事 <9073>  1,052円  -300 円 (-22.2%) ストップ安   本日終値

シンバイオ製薬 <4582>  1,591円  -400 円 (-20.1%) ストップ安   本日終値

など、2銘柄

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