【↑】日経平均 大引け| 反発、リバウンド狙いの買い戻しが優勢 (4月22日)
日経平均株価
始値 37240.93
高値 37511.80(09:16)
安値 37052.63(10:06)
大引け 37438.61(前日比 +370.26 、 +1.00% )
売買高 17億0828万株 (東証プライム概算)
売買代金 4兆3070億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は反発、幅広い銘柄に買い戻し観測
2.米株市場では、ナスダック指数の下値模索が続く
3.SOX指数の急落を受け、半導体関連株は軒並み安
4.日経平均は一時マイナスも、その後買い直される
5.半導体関連株以外はほぼ全面高、全体の9割が上昇
■東京市場概況
前週末の米国市場では、NYダウは前日比211ドル高と続伸した。金融やヘルスケア関連銘柄に買いが入り指数を押し上げた。
週明けの東京市場では、半導体関連株が売られたもののその他の銘柄が全面高に買われる地合いとなり、日経平均株価は1%の上昇で切り返す展開となった。
22日の東京市場は、朝方からリバウンド狙いの買い戻しが優勢となった。前週末の米国株市場ではNYダウが200ドル強の上昇で続伸したが、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は大幅安で6日続落と下値模索の動きを強めた。特に半導体銘柄の下げが顕著でフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は4%を超える急落となった。これを受けて本日の東京市場でも半導体主力株が軒並み売り込まれる展開となったが、それ以外の銘柄がほぼ全面高に買われ、日経平均を押し上げる異色の地合いとなった。前場は先物を絡め一時マイナス圏に沈むなど不安定な値動きが続いたものの、後場取引終盤に空売り筋の手仕舞いによる買い戻しで日経平均は後場の高値圏で引けている。値上がり銘柄数はプライム市場全体の9割を占めた。
個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクが値を上げ、ファーストリテイリング<9983>も買われた。東京電力ホールディングス<9501>、北海道電力<9509>など電力株が一斉高、キーエンス<6861>、ニデック<6594>が上昇、リクルートホールディングス<6098>も物色人気に。FIG<4392>が急伸、マネーフォワード<3994>、イーレックス<9517>なども値を飛ばした。ダブル・スコープ<6619>も高い。
半面、ディスコ<6146>、東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>、SCREENホールディングス<7735>など半導体製造装置の主力株の下げが目立つ。東京精密<7729>、TOWA<6315>、日本マイクロニクス<6871>なども安い。ソフトバンクグループ<9984>が軟調、さくらインターネット<3778>も大きく値を下げた。川崎重工業<7012>も下値を探った。フリュー<6238>は値下がり率トップに売られた。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、ファナック <6954>、中外薬 <4519>、KDDI <9433>、リクルート <6098>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約180円。うち91円はファストリ1銘柄によるもの。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、アドテスト <6857>、SBG <9984>、ディスコ <6146>、スクリン <7735>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約214円。
東証33業種のうち31業種が上昇し、下落は鉱業、石油石炭製品の2業種のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)電気・ガス業、(2)空運業、(3)陸運業、(4)証券商品先物、(5)食料品。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)電気機器、(2)金属製品、(3)機械、(4)輸送用機器、(5)非鉄金属。
■個別材料株
△中部飼 <2053> [東証P]
前期最終利益の計画上振れ着地と配当増額修正をポジティブ視。
△ゲンダイ <2411> [東証S]
25年3月期営業2割増益予想で増配も好感。
△クリアル <2998> [東証G]
豪シドニー近郊の物流施設開発プロジェクトに投資。
△テックファム <3625> [東証G]
AIを活用した最新の3Dモデル生成ソリューションを開発。
△ボルテージ <3639> [東証S]
マンガプラザで「ボル恋comic」英語翻訳版の配信開始。
△ケミプロ <4960> [東証S]
プラスチック添加剤の販売増加で前期は一転経常増益で着地。
△共英製鋼 <5440> [東証P]
収益予想と配当予想を上方修正。
△フジコーポ <7605> [東証P]
自社株買いを好感。
△トランザク <7818> [東証P]
東証が貸借銘柄に選定。
△NTTデータ <9613> [東証P]
「筑波大学と戦略パートナーシップ協定」との報道。
▼アジャイル <6573> [東証G]
東証が信用規制の臨時措置を実施。
▼SBIアルヒ <7198> [東証P]
24年3月期下方修正を嫌気。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)FIG <4392>、(2)マネフォ <3994>、(3)トランザク <7818>、(4)イーレックス <9517>、(5)共英製鋼 <5440>、(6)SHIFT <3697>、(7)ユニチカ <3103>、(8)中部飼 <2053>、(9)イオンファン <4343>、(10)北海電 <9509>。
値下がり率上位10傑は(1)フリュー <6238>、(2)さくらネット <3778>、(3)タツモ <6266>、(4)SBIアルヒ <7198>、(5)コクサイエレ <6525>、(6)東京精 <7729>、(7)野村マイクロ <6254>、(8)スクリン <7735>、(9)ディスコ <6146>、(10)芝浦 <6590>。
【大引け】
日経平均は前日比370.26円(1.00%)高の3万7438.61円。TOPIXは前日比36.14(1.38%)高の2662.46。出来高は概算で17億0828万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1470、値下がり銘柄数は161となった。東証グロース250指数は651.25ポイント(12.51ポイント高)。
[2024年4月22日]
株探ニュース