【↑】日経平均 大引け| 反発、日銀の金融政策維持を受け買い優勢 (4月26日)
日経平均株価
始値 37725.61
高値 38097.54(12:33)
安値 37550.70(09:43)
大引け 37934.76(前日比 +306.28 、 +0.81% )
売買高 18億6122万株 (東証プライム概算)
売買代金 4兆9674億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は306円高と反発、一時3万8000円台回復
2.前日の米国では半導体株など上昇し東京市場も買い先行に
3.日銀は金融政策の現状維持を決定、156円台に円安が進行
4.東エレクやアドテスト、レーザーテクなど半導体株が高い
5.三井不など不動産株、郵船など海運株にも買いが流入する
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比375ドル安と続落した。米GDP速報値がインフレ懸念を強める内容となり売りが優勢となった。
東京市場では、日経平均株価は反発。日銀金融政策決定会合で「現状維持」が発表されると買いが膨らみ、一時3万8000円台を回復した。
前日の米株式市場でNYダウは続落したが、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は上昇。決算を発表したアルファベット<GOOG>やマイクロソフト<MSFT>も時間外取引で急伸した。この米ハイテク株高の流れのなか、東京市場で日経平均は上昇してスタートした。日銀金融政策決定会合の結果発表が注目されたが、昼休み時間中に金融政策の現状維持が発表されると、後場に入り一気に買いが膨らみ日経平均の上昇幅は一時400円を超えた。為替も1ドル=156円台へと円安が進行した。ただ、買い一巡後はやや伸び悩み、引けにかけ上昇幅は縮小した。半導体関連のほか、不動産、海運株などが買われた。
個別銘柄では、東京エレクトロン<8035>やレーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>が高く、ソシオネクスト<6526>やルネサスエレクトロニクス<6723>が値を上げた。TOWA<6315>や野村マイクロ・サイエンス<6254>もしっかり。三井不動産<8801>や三菱地所<8802>が買われ、キーエンス<6861>や三井E&S<7003>が上昇した。日本郵船<9101>や川崎汽船<9107>もしっかり。
半面、三井住友フィナンシャルグループ<8316>やファーストリテイリング<9983>が軟調。決算内容が嫌気された信越化学工業<4063>が急落したほか、ディスコ<6146>やデンソー<6902>、富士通<6702>が値を下げた。コマツ<6301>や伊藤忠商事<8001>が安く、さくらインターネット<3778>が下落した。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、SBG <9984>、ダイキン <6367>、第一三共 <4568>、キーエンス <6861>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約162円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は信越化 <4063>、ファストリ <9983>、ディスコ <6146>、ジェイテクト <6473>、デンソー <6902>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約95円。うち66円は信越化1銘柄によるもの。
東証33業種のうち30業種が上昇し、下落は化学、電気・ガス業、陸運業の3業種のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)海運業、(2)不動産業、(3)その他製品、(4)医薬品、(5)保険業。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)小売業、(2)輸送用機器、(3)精密機器、(4)銀行業、(5)水産・農林業。
■個別材料株
△ユアテック <1934> [東証P]
今期最終9%増益計画・連結配当性向40%以上の新方針を好感。
△明星工 <1976> [東証P]
24年3月期営業2ケタ増益予想で過去最高、配当も大幅増額。
△Sワイヤー <3929> [東証G]
ジーニー <6562> [東証G]と資本・業務提携締結。
△ゼオン <4205> [東証P]
上限1000万株の自社株買い実施へ。
△SBテク <4726> [東証P]
SB <9434> [東証P]によるTOB価格にサヤ寄せ。
△トリプルアイ <5026> [東証G]
グループ会社が米ワシントン州のデータセンター増設へ。
△Tホライゾン <6629> [東証S]
24年3月期営業益増額。
△日本アンテナ <6930> [東証S]
エレコムグループと経営統合へ。
△アイザワ証G <8708> [東証P]
前期経常は黒字浮上で着地・1-3月期(4Q)経常は黒字浮上。
△エリアリンク <8914> [東証S]
1-3月期経常37%増益と1→2の株式分割を好感。
▼東光高岳 <6617> [東証P]
25年3月期減収減益へ。
▼フタバ <7241> [東証P]
25年3月期は一転減収減益へ。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)SBテク <4726>、(2)アイザワ証G <8708>、(3)三益半導 <8155>、(4)ユアテック <1934>、(5)ゼオン <4205>、(6)明星工 <1976>、(7)三井E&S <7003>、(8)邦ガス <9533>、(9)インソース <6200>、(10)富士通ゼ <6755>。
値下がり率上位10傑は(1)東光高岳 <6617>、(2)フタバ <7241>、(3)柿安本店 <2294>、(4)愛三工 <7283>、(5)ジェコス <9991>、(6)ジェイテクト <6473>、(7)SHOEI <7839>、(8)モノタロウ <3064>、(9)菱鉛筆 <7976>、(10)マブチ <6592>。
【大引け】
日経平均は前日比306.28円(0.81%)高の3万7934.76円。TOPIXは前日比22.95(0.86%)高の2686.48。出来高は概算で18億6122万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1189、値下がり銘柄数は420となった。東証グロース250指数は644.61ポイント(4.49ポイント高)。
[2024年4月26日]
株探ニュース