【↑】日経平均 大引け| 反発、半導体株が買われ3万7000円台を回復 (3月10日)
日経平均株価
始値 36972.59
高値 37113.48(11:25)
安値 36705.02(09:29)
大引け 37028.27(前日比 +141.10 、 +0.38% )
売買高 17億0350万株 (東証プライム概算)
売買代金 4兆1743億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は反発、フシ目の3万7000円台を回復
2.雇用統計通過後の米株高でセンチメントは改善
3.半導体セクターが買われ日経平均の上昇を牽引
4.防衛関連軟調で、値下がり銘柄数が過半占める
5.戻り売りで上値も重く、売買代金4兆円強と低調
■東京市場概況
前週末の米国市場では、NYダウは前日比222ドル高と反発した。FRB議長発言を受けて米景気の先行きに対する過度な警戒が和らぎ買いが優勢となった。
週明けの東京市場では、前週末の米株高を引き継ぎ、日経平均株価が反発。半導体関連株への買い戻しが利いて全体相場を押し上げたが上値も重かった。
10日の東京市場は、前週末の米国株市場でNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに買われたことを受け、日経平均は高く始まったが、その後はマイナス圏に沈む場面もあり不安定な値動きとなった。米株市場では発表された2月の米雇用統計の内容がコンセンサスに届かない弱い内容で、米経済減速への警戒感から取引前半は軟調に推移する場面もあった。しかし、後半はパウエルFRB議長が米経済に対する強気の見解を示し、これが買いを誘導している。東京市場では日経平均が前週末に800円以上の下落をみせたことで、目先リバウンド狙いの買いが優勢となった。ここまで上値指向を強めていた防衛関連は売られたものの、半導体関連株が総じて買い戻され、日経平均を押し上げている。ただ、プライム市場の値下がり銘柄数が値上がりを上回っている。売買代金も低調だった。
個別では、久しぶりに売買代金トップとなったレーザーテック<6920>が大幅高に買われ、ディスコ<6146>も堅調。アドバンテスト<6857>もしっかり。ソフトバンクグループ<9984>が頑強な値動きをみせ、オリエンタルランド<4661>も値を上げた。古河電気工業<5801>が上昇し、SMC<6273>が物色人気。大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>が急騰、東邦チタニウム<5727>も大幅高。内外トランスライン<9384>はストップ高となり、日本駐車場開発<2353>が商いを膨らませ値を飛ばした。
半面、売買代金2位の三菱重工業<7011>が大幅安、IHI<7013>、川崎重工業<7012>など防衛関連の主力銘柄が揃って利食われた。任天堂<7974>が下値を試す展開となり、ソニーグループ<6758>も軟調。サンリオ<8136>の下げも目立った。ミダックホールディングス<6564>は値下がり率トップに売り込まれ、良品計画<7453>も急落。アイル<3854>、ハピネット<7552>、シンフォニア テクノロジー<6507>なども安い。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857>、東エレク <8035>、SBG <9984>、ファナック <6954>、レーザーテク <6920>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約168円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、中外薬 <4519>、ソニーG <6758>、任天堂 <7974>、良品計画 <7453>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約95円。
東証33業種のうち上昇は14業種。上昇率の上位5業種は(1)鉱業、(2)精密機器、(3)輸送用機器、(4)サービス業、(5)化学。一方、下落率の上位5業種は(1)その他製品、(2)鉄鋼、(3)銀行業、(4)保険業、(5)機械。
■個別材料株
△富士PS <1848> [東証S]
固定資産の譲渡益計上で今期最終利益予想を上方修正。
△日本駐車場 <2353> [東証P]
25年7月期営業利益予想及び配当予想を上方修正。
△ユークス <4334> [東証S]
前期純利益予想を上方修正。
△BASE <4477> [東証G]
メルコ社長が5%超の大株主浮上。
△メドレー <4480> [東証P]
35万株を上限とする自社株買いを実施へ。
△スピー <4499> [東証S]
トランプ大統領のステーブルコイン市場支援表明で思惑。
△カバー <5253> [東証G]
初の公式スマホゲームを開発中。
△邦チタ <5727> [東証P]
防衛関連の切り口と空売り買い戻しの動き。
△牧野フ <6135> [東証P]
「投資ファンドなど複数社が買収提案」との報道。
△内外トランス <9384> [東証P]
IAパートナーズ系が4065円でTOB。
▼マツオカ <3611> [東証S]
株式売り出し決議で需給悪化を警戒。
▼良品計画 <7453> [東証P]
中国デフレ懸念などで利食い売り優勢。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)内外トランス <9384>、(2)日本駐車場 <2353>、(3)大阪チタ <5726>、(4)レーザーテク <6920>、(5)MTI <9438>、(6)邦チタ <5727>、(7)MDV <3902>、(8)ダイヤHD <6699>、(9)牧野フ <6135>、(10)SMC <6273>。
値下がり率上位10傑は(1)ミダックHD <6564>、(2)良品計画 <7453>、(3)アシックス <7936>、(4)アイル <3854>、(5)タダノ <6395>、(6)ハピネット <7552>、(7)シンフォニア <6507>、(8)三菱重 <7011>、(9)ベイカレント <6532>、(10)サンリオ <8136>。
【大引け】
日経平均は前日比141.10円(0.38%)高の3万7028.27円。TOPIXは前日比7.83(0.29%)安の2700.76。出来高は概算で17億0350万株。東証プライムの値上がり銘柄数は656、値下がり銘柄数は928となった。東証グロース250指数は638.98ポイント(7.97ポイント高)。
[2025年3月10日]
株探ニュース