ユニフォームネクスト:NEUTRAL継続【今村証券アナリストレポート】
●ユニフォームネクスト<3566>[東証G]
レーティング: NEUTRAL(2025/8/18)→ NEUTRAL
◆業務用ユニフォームのネット通販を展開
◆EC通販に関するほとんどの業務を内製化し、差別化図る
◆利益率改善など成長期待が高まるかを注視

注)2023年1月1日付で1株につき4株の割合で株式分割を実施しており、2022年12月期の期首に当該株式分割が行われたと仮定してEPS、BPS及び配当金を表記。
◆会社概要…ユニフォームの通信販売
飲食店や医療、作業現場などの業務用ユニフォームの通信販売を展開。業界別に独立した4つのサイト(フード:飲食店向け、クリニック:医療・介護向け、オフィス:事務などオフィス向け、ワーク:建築や製造現場などの作業服)を運営し、取扱商品数は約61万点にのぼる。ユニフォーム業界は地域ごとの販売代理店による対面販売が中心だが、同社はインターネット通販に自社コールセンター、ネーム加工などのユニフォームに特化したサービスを付加することで全国の中小規模事業者から需要を取り込んでいる。
◆業績
2025年12月期業績は増収増益。熱中症対策義務化を背景に夏にファン付き作業服の需要が拡大したうえ、ホールセール部門における組織体制の強化が奏功した。殊にファン付き作業服については2024年に在庫不足によって機会損失が発生した反省から在庫を潤沢に確保したことが寄与し、ホールセール部門においてはEC経由の大口顧客に対するサンプル提案や付加価値提案、見積もり対応のフォローなど体制を強化したことが大幅な増収につながった。ミズノ <8022> [東証P]と共同開発した医療用スクラブやドクターコートが好調だったことも支えとなり、売上高は前の期に比べて17.4%増収の98億5600万円と、2桁増収が続いている。
利益については人件費や広告費の増加はあったものの、増収効果に加えて法人比率が上昇したことによる採算改善がみられ、売上高営業利益率は7.7%と前の期に比べて2.3ポイント改善(資料2参照)、営業利益、経常利益、純利益のすべての利益において2年ぶりに過去最高益を更新した。


会社は今後も法人需要の取り込みに注力する方針を掲げる。カギとなるのは在庫確保による即納体制の構築、ブランドを活かしたシェア拡大だ。作業着の人気ブランドである「バートル」や、「ミズノ」ブランドなど人気商品の在庫を確保するほか、これらブランドとの共同開発商品、ユニフォームネクストのみで扱う限定モデルなどで需要獲得を図る。また、強みのコールセンターのサービス拡充にも取り組みリピート率向上を目指すほか、他社との差別化を図るべく特殊加工にも注力する。こうした施策のもと、今期業績は売上高120億円、営業利益9億円、純利益6億円が予想される。事業拡大を目指す中、人員増強、Aiツールの導入など成長投資を計画することで利益率はやや低下する想定だが、2年連続の過去最高益更新となる見通しだ。2割超の増収はややチャレンジングな印象があるものの、仕入れが順調に進めば達成可能と考える。
来期については増収増益基調に変化はないものの、増収率がやや鈍化することを想定し売上高135億円(今期予想比12%増収)、営業利益10億円(同11%増益)、純利益6.8億円(同13%増益)、EPS69円を予想する。
◆強み
アマゾンなどの大手ネット通販や同業他社との差別化を図るために取り組むのは、① 業務の内製化、② 自社での物流及び流通加工――だ。
◆業務の内製化
ホームページやカタログなどの制作、注文や問い合わせ対応の接客、物流、ITなど通信販売に関するほとんどの業務を自社で取り組む。殊に問い合わせ対応やアフターケアなどのサポートサービスの充実、サンプル貸し出し、刺繍やプリントなどの加工は差別化のポイントだ。こうした取り組みが顧客満足度を向上させ、リピート率を高めている。
◆自社での物流及び流通加工
物流と流通加工も内製化している。受注仕入が慣習化しているユニフォーム業界では珍しく、重点商品を在庫として持つことで即出荷にも対応、イレギュラーな要望に対応することもでき、顧客満足度の向上につなげている。
◆業績予想と投資判断
事業拡大余地は大きいと考えられるものの、コスト増加によって過去10年間の平均利益成長率は1割強にとどまることから(資料3参照)、株価のバリュエーションは妥当な水準と考える。利益率改善など成長期待が高まってくれば判断を見直したい。

| 【レーティングの定義】 OUTPERFORM:今後12カ月間のトータルリターンがTOPIXの予想リターンを10%超上回ると予想される。 NEUTRAL:今後12カ月間のトータルリターンがTOPIXの予想リターンの+10%と-10%の間に入ると予想される。 UNDERPERFORM:今後12カ月間のトータルリターンがTOPIXの予想リターンを10%超下回ると予想される。 トータルリターン:株価変動率+配当利回り 目標株価は12カ月間の投資を想定しており、将来発行されるレポートで修正されることもあります。 |
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今村証券より提供されたレポートを掲載しています。
株探ニュース