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日華化学:NEUTRAL継続【今村証券アナリストレポート】

材料
2026年3月12日 14時21分

担当 近藤 浩之

●日華化学<4463>[東証S]

レーティング: NEUTRAL(2025/9/1)→ NEUTRAL

◆主力は繊維加工用薬剤。クリーニングや電子材料向け薬剤、頭髪化粧品も展開

◆今期から5年間の営業利益は年率7%増の見通し

◆化学品事業のEHD領域、化粧品事業を拡大へ

【タイトル】

(注)  22/12期より「収益認識に関する会計基準」等を適用しており、22/12期の伸び率は記載していない。

出所:日華化学、ブルームバーグ、今村証券

◆主力は繊維加工用薬剤。クリーニングや電子材料向け薬剤、頭髪化粧品も展開

化学品事業の主力である繊維加工用薬剤は、国内シェアNo.1だ。繊維産業が盛んなアジアを中心に海外9カ国・地域にも拠点を有し、海外売上高は連結の48%、繊維加工用薬剤の76%を占める。スポーツアパレルの撥水・吸水速乾、インテリアの防汚・防炎、自動車カーシートの難燃・耐久といった機能の付与などに用いられ、現在は「環境(Environment)」「健康・衛生(Health)」「先端材料(Digital)」領域(EHD)に事業を集中している。

2つ目のセグメントである化粧品事業は、美容室専売品のヘアケア剤やスカルプケア剤等のほか、ODM・OEM(相手先ブランドの受託開発・受託生産)を手掛け、新工場を建設中だ。

◆今期から5年間の営業利益は年率7%増の見通し

前期(2025年12月期)業績は売上高、営業利益が過去最高となった(資料1、出所:決算短信・補足説明資料・リリース)。化学品事業はEHD製品の販売が増えた。EHD製品は利益率が従来製品より約12ポイント高く、利益率の向上に寄与した。化粧品事業はODMの好調、美容室向け商品の販売強化が押し上げた。一方で経常利益は為替差損益の悪化、純利益は法人税等の増加があり、減益だった。

今期(2026年12月期)会社予想は、売上高、営業・経常・純利益のすべてで過去最高を見込む。また、新たに公表した中期経営計画では「2030年12月期売上高700億円、EBITDA(営業利益+減価償却費+のれん償却費)90億円、営業利益56億円」を目標に掲げた。今期以降5年間の伸び率は売上高が年率4.7%、EBITDAが同8.5%、営業利益が同7.8%の想定だ。

【タイトル】

(注) 27.12期(中計)~29.12期(中計)は補足説明資料を基にした今村証券予想。営業利益の棒グラフは全社費用等除く。

◆化学品事業のEHD領域、化粧品事業を拡大へ

中期経営計画の基本戦略はこれまでと大きな変更はなく、①化学品事業のEHD領域、②化粧品事業―を伸ばす。

①化学品事業のEHD領域

化学品事業に占めるEHD製品の売上高比率は、今期会社予想において48%(前期比+2.9ポイント)の見通しであり、2030年には55%へ高める方針だ(資料2、出所:補足説明資料)。先端材料(D)領域は、半導体製造プロセス(切る、削る、磨く、洗う)で用いられる水溶性の薬剤を提供し、使用後の廃液を回収・リサイクルして再び製品化する「資源循環型ビジネス」を拡大する。環境(E)領域は、「フッ素を用いない」撥水剤、カーシートやソファ、衣類などに使用される人工皮革の製造に用いる「水系」ウレタン樹脂、繊維加工工程削減・短縮、排水の公害値低減などに貢献する薬剤の販売に注力する。

【タイトル】

②化粧品事業

営業担当を増員し、美容室に対するサポートを強化している。複数ブランドの展開、ODM強化、東南アジアへの進出も推し進める。この戦略に伴う受注増加に対応するのが、約1年後に稼働を予定する新工場だ。約195億円(内補助金50億円)を投じ、製造能力は3倍に、自動化による人時生産性は1.5倍に高める。新工場完成後は減価償却費が嵩むため、営業利益は来期(2027年12月期)に減益となった後、増益基調に戻る見込みだ(EBITDAは来期も成長を見込む)。

今村証券による業績予想は、今期が売上高585億円(前期比+5.0%)、営業利益42億円(同+9.2%)、純利益29億円(同+21.6%)。売上高、営業利益は会社予想通り、純利益は会社予想を若干上回るとみた。来期予想は売上高610億円(今期今村証券予想比+4.3%)、営業利益38億円(同▲9.5%)、純利益26億円(同▲10.3%)とする。配当に関しては、今期にDOE(自己資本配当率)が当面の目安である3.0%に達する見通しだ。その後も「DOE向上を継続して検討」との会社方針があることから、今期は会社予想通りの70円(前期比+10円)、来期は7期連続増配となる75円を予想する。投資判断は「NEUTRAL」を継続するが、高い配当利回りが続くとみられ、配当重視の投資対象として検討に値するとの見方も変更しない。

【レーティングの定義】
OUTPERFORM:今後12カ月間のトータルリターンがTOPIXの予想リターンを10%超上回ると予想される。
NEUTRAL:今後12カ月間のトータルリターンがTOPIXの予想リターンの+10%と-10%の間に入ると予想される。
UNDERPERFORM:今後12カ月間のトータルリターンがTOPIXの予想リターンを10%超下回ると予想される。
トータルリターン:株価変動率+配当利回り
目標株価は12カ月間の投資を想定しており、将来発行されるレポートで修正されることもあります。

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今村証券株式会社
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  加入協会:日本証券業協会、一般社団法人日本投資顧問業協会
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今村証券より提供されたレポートを掲載しています。

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