話題株ピックアップ【夕刊】(3):ハイデ日高、キヤノン、セレス

注目
2017年12月27日 15時25分

■ハイデイ日高 <7611>  3,555円  -195 円 (-5.2%)  本日終値  東証1部 下落率3位

ハイデイ日高<7611>が反落。26日の取引終了後に発表した第3四半期累計(3~11月)単独決算は、売上高302億5300万円(前年同期比5.5%増)、営業利益37億4100万円(同0.7%増)、純利益24億2000万円(同2.3%増)となったが、9~11月では営業利益は6.0%減となっており、足もとの業績悪化を嫌気した売りが出たようだ。既存店売上高は第3四半期累計で2.0%増と堅調に推移しているほか、20店舗の出店を行ったことも増収に寄与したが、人件費の増加や事業税(外形標準課税)の税率引き上げの影響による経費の増加などが利益を圧迫した。なお、18年2月期通期業績予想は、売上高400億円(前期比3.9%増)、営業利益47億円(同3.0%増)、純利益29億5000万円(同1.2%増)の従来見通しを据え置いている。

■オークネット <3964>  1,415円  -64 円 (-4.3%)  本日終値  東証1部 下落率6位

オークネット<3964>が大幅反落。26日の取引終了後、17年12月期の連結業績予想について、売上高を213億4600万円から194億3700万円(前期比2.7%減)へ、営業利益を40億4400万円から31億3700万円(同22.4%減)へ、純利益を23億900万円から16億8000万円(同23.0%減)へ下方修正したことが嫌気された。四輪事業は計画を上回る水準で推移しているものの、デジタルプロダクツ事業は中古スマートフォンの取扱量や取扱手数料が減少したことの影響を受けて計画を大きく下回っており、同事業の不振が全体の売上高・利益を押し下げるとしている。

■キヤノン <7751>  4,272円  -126 円 (-2.9%)  本日終値

キヤノン<7751>が安い。同社は12月決算企業で年間配当利回りが3.7%台と高く、きょうは配当権利落ち日にあたり手仕舞い売りが株価を押し下げる形となった。同様に12月決算の日本マクドナルドホールディングス<2702>は配当利回りは1%以下だが、株主優待としてバーガー類やサイドメニューなどの優待食事券を出していることで、同様に駆け込み権利取りの反動が出たようだ。

■セブンシーズ <3750>  2,378円  +400 円 (+20.2%) ストップ高   本日終値

26日、セブンシーズホールディングス <3750> [東証2]が18年1月31日現在の株主を対象に1→5の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の5分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。

■ランシステム <3326>  1,035円  +150 円 (+17.0%) ストップ高   本日終値

会員制複合カフェを主力とするランシステム <3326> [JQ]が急反騰し、約6ヵ月ぶりに年初来高値を更新した。26日、「築地虎杖」「ハレの日食堂」などを運営する虎杖東京と業務提携すると発表しており、業容拡大に期待する買いが向かったようだ。提携を通じ、同社は虎杖東京が運営する飲食店のFC事業化に協力し、国内におけるFC本部の役割を担う。18年6月期中にラーメン店「麺屋虎杖」ブランドに関するモデル店舗の出店、FC展開に向けたパッケージを構築し、来期からFC加盟者の募集を開始する予定としている。

■セキュアヴェイル <3042>  714円  +100 円 (+16.3%) ストップ高   本日終値

セキュアヴェイル<3042>がストップ高に買われたほか、FFRI<3692>、セグエグループ<3968>が急動意するなどサイバーセキュリティー関連が軒並み上昇。世界的にサイバー攻撃に対する警戒が強まるなか、政府や民間企業、大学など産官学の連携でサイバーセキュリティーに関する技術の国際標準化の動きが本格化しており、この流れを意識して関連銘柄が物色されている。東京五輪開催年である2020年までに、国を挙げてのサイバー攻撃対応への取り組みが加速する方向にあり、関連株も折に触れて注目されそうだ。このほかセキュリティー関連ではインテリジェント ウェイブ<4847>やテリロジー<3356>、デジタルアーツ<2326>など出遅れ感が顕著で買いが優勢となった。

■ヴィスコ <6698>  39,750円  +5,100 円 (+14.7%)  本日終値

ヴィスコ・テクノロジーズ<6698>が6連騰。同社は画像処理・外観検査などの画像処理検査装置の製造・販売会社で13日にジャスダックへ新規上場した。この日、株価は、一時4万200円まで上昇しており、上場から11日で公開価格(4920円)から約8.2倍に跳ね上がった。学習機能を備えた外観検査装置などを手掛け、半導体や自動車業界向けなどの工場の省力化投資の波に乗り業績拡大が見込まれている。

■セレス <3696>  2,337円  +267 円 (+12.9%)  本日終値  東証1部 上昇率2位

セレス<3696>やGMOインターネット<9449>、インフォテリア<3853>といった仮想通貨関連株が高い。大手取引所ビットフライヤーによると、ビットコイン価格は185万円近辺で推移。22日には一時147万円前後まで下落し、市場には警戒感が膨らんだ。ただ、足もとでは値を戻し再度、高値圏で推移していることから、安心感が膨らんでいる様子だ。セレスやGMOは仮想通貨のマイニング(採掘)事業にも絡んでおり、ビットコイン価格の高止まりは追い風となる。

■すららネット <3998>  3,695円  +370 円 (+11.1%)  本日終値

直近IPO銘柄が人気化。すららネット<3998>が急騰したほか、歯愛メディカル<3540>、サインポスト<3996>、オプトラン<6235>、幸和製作所<7807>なども値を飛ばした。年末相場を迎え市場参加者が少なくなり、全体の商いは細りがちだが、「この時期は、大型株の上値が重くなるなか、資金が直近IPO銘柄に向かうことが多い」(アナリスト)という。11月から12月のIPOラッシュで新鮮味がある銘柄が豊富なことも、買い人気を呼ぶ要因となっている。この直近IPO銘柄人気は、新年にかけ続くことが予想されている。

■ソフトフロン <2321>  156円  +14 円 (+9.9%)  本日終値

ソフトフロントホールディングス<2321>が大幅高。この日、連結子会社グッドスタイルカンパニーの保有株式38株のうち28株を、グッドスタイルカンパニーの代表取締役である杉山岳氏の資産管理会社である美光に譲渡すると発表しており、譲渡益による業績上振れを期待した買いが入ったようだ。譲渡価額は3億7333万円で、譲渡実行日は28日を予定。今回の株式譲渡により、グッドスタイルカンパニーは連結子会社から除外されるほか、持ち分法適用会社でもなくなる見通し。なお、18年3月期業績への影響は現在精査中としている。

●ストップ高銘柄

オプティマスグループ <9268>  2,825円  +500 円 (+21.5%) ストップ高   本日終値

ケイティケイ <3035>  514円  +80 円 (+18.4%) ストップ高   本日終値

一家DP <9266>  9,650円  +1,500 円 (+18.4%) ストップ高   本日終値

要興業 <6566>  1,062円  +150 円 (+16.5%) ストップ高   本日終値

アークン <3927>  768円  +100 円 (+15.0%) ストップ高   本日終値

など、9銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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