三井化学 Research Memo(4):ビジョンケア材料、不織布、歯科材料の3つの事業ドメインで構成

特集
2017年12月27日 15時34分

■事業の概要

3. ヘルスケア事業

三井化学<4183>のヘルスケア事業は、製品別ではビジョンケア材料、不織布、歯科材料の3つの事業ドメインが中核となっており、これらの3製品群合計でヘルスケア事業セグメント売上高の約90%を占めている。市場としては、ビジョンケア材料はメガネレンズ市場、不織布は紙おむつ市場、歯科材料は歯科治療市場、という対応関係にある。

ヘルスケア事業も高シェアを握る製品が多いことが特徴だ。ビジョンケア材料はメガネのプラスチックレンズ材料だが、世界シェア45%を占めている。不織布では同社は日本メーカー製プレミアム紙おむつ向けに的を絞って展開しており、そこでは60%~70%のシェアを有している。歯科材料では、同社は国内の歯科用接着剤市場で高シェアを獲得してきたが、2013年には米DENTCA(デンカ)と世界第6位の独Heraeus Kulzerを相次いで買収し歯科材料市場に本格進出した。2017年からはブランドをKulzerに改めグローバルに展開している。

売上高の地域別内訳は、日本、アジア、欧米が約3分の1ずつというバランスのとれた構成になっている。不織布を日本、中国、タイの3ヶ国で生産しているほか、ビジョンケア材料も日本、韓国、中国の3ヶ国で生産してグローバルで販売している。また、歯科材料はKulzerが北米と欧州を中心に世界6位のシェアを有しており、これをベースとしてアジア市場でのシェア拡大に取り組んでいる。こうした点が売上高の地域別構成に反映されていると言える。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

《MH》

提供:フィスコ

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